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学生にハイレゾUSB配布し、有楽町でオーディオ。「OTOTEN2018」は6月16日~

 6月16日(土)、17日(日)に東京国際フォーラムでAV総合展示会「OTOTEN AUDIO・VISUAL FESTIVAL 2018(OTOTEN2018)」が開催される。主催は日本オーディオ協会で入場料は無料。

 OTOTEN2018は、「音にこだわるあなたを変える2日間」と題して、ホームオーディオ、ヘッドフォン、ハイレゾAV(デモカー)などを集め、出展者数は82社・団体(3月14日時点)。コンテンツと機器で「見せる、聴かせる、触らせる」=「コミュニケーションの場としてのAV展示会」を目指す。来場目標は2万人(昨年実績は1.3万人)。

 12月開始予定の新4K/8K衛星放送に先立ち、NHKが8K/22.2ch試聴会を実施するほか、出展者、専門誌セミナーなどの催事で幅広い世代の集客を図る。特に、若者や女性来場者を増やしていきたいという。

 ロビー階には、カーオーディオを中心に展開し、6台(予定)の自動車でこだわりのカーオーディオを楽しめる。4階はカジュアルよりで、ヘッドフォンアンプやDAC、オーディオソフト販売が中心。5階はオーディオやホームシアターが中心で、ドアを締め切り多くの試聴デモを展開予定。6階はハイエンドオーディオ、7階はセミナー等を予定している。

 NHKの8K SUPER Hi-VISION体験は、B1ロビーギャラリーと東京国際フォーラム ガラス棟5F「502」で展開する。

学生限定で「音のリファレンス」USBメモリを連日100名に配布

 “いい音”をアピールするため、日本オーディオ協会が監修・制作したハイレゾ音源を出展各社・団体に配布。ビクタースタジオで新録音制作した「音のリファレンスシリーズ」と、5月16日に発売された井筒香奈江「Laidback2018」のUSBメモリ版を出展者がブースで自由にかけられるようにする。

日本オーディオ協会が監修したUSBメモリを出展する各社に提供し、デモなどで利用可能に
監修音源の一般販売も予定

 加えて若者の来場を促すため、「音のリファレンスシリーズ」を学生限定で、毎日先着100名(合計200名)にプレゼント。編集もマスタリングも行なっていない、ステレオ同時録音のサウンドを、PCM 192kHz/32bitで録音し、「月の光」「ハンガリー舞曲」、「愛の喜び」など全17曲を収録する。

学生に毎日100個限定でハイレゾ収録USBメモリを配布

 また、井筒香奈江「Laidback2018」については、45回転の180g重量盤アナログLPレコードをオーディオ協会監修で制作し、販売。価格は2,000円。ソニー・ミュージックスタジオでの同録DSD 11.2MHzステレオマスターからダイレクトカッティングで制作し、「サクセス」「雨の鼓動」「You are so beautiful」の3曲を収録する。「音のリファレンスシリーズ」の販売も検討している。

スタンプラリーなど、有楽町の“地の利”を活かしたオーディオ訴求

 日本オーディオ協会の校條亮治会長は、「昨年から東京国際フォーラムに会場を移したが、有楽町という“地の利”を活かさねばならない。どうすれば新しい人を来て頂けるかが鍵」として、新たなオーディオファンを増やすために取り組むことを強調。OTOTEN2018成功のポイントとして、「音楽好きな人をオーディオファンにする」を目標に掲げた。

日本オーディオ協会 校條亮治会長

 また、成功のための4つの指標を提示した。

  • 入場者数の向上(昨年は1.3万人)
  • 2回目以上の来場者率向上
  • 世代の若返り
  • 女性入場者数の向上

 来場者の増加については、有楽町という利便性の高い立地を生かすほか、近隣のビックカメラとも連携し、告知協力するとともに、スタンプラリーを導入。会場内の回遊を増やして、イベントの盛り上がりを拡大するという。世代の若返りについては、セミナーの実施や前述の音源配布などに取り組むことで、「既存顧客層+20~40代の音楽好き」の参加拡大を目論んでいる。

OTOTEN2018成功のポイント
スタンプラリーも実施

 例年通り、オーディオ評論家によるセミナーや出展者セミナーも予定。出展者セミナーは、MQAやQualcomm、須山歯研(fitear)が予定。詳細はOTOTEN2018のホームページで順次案内予定。