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Creative、ヘッドフォンで自然な3Dサウンド「Super X-Fi」。Computexで披露

 Creative Technologyは、ヘッドフォン向け3Dオーディオ技術「Super X-Fi(スーパーエックスファイ)ヘッドホンホログラフィ」を1月に発表。その技術などを紹介するイベントが、6月5日より台湾で開幕する「Computex Taipei 2018」で開催される。

Super X-Fiヘッドホンホログラフィ

 Super X-Fiは、PC用サウンドカードのSound Blasterシリーズや、スピーカー/ヘッドフォンなどを手掛けるCreativeが開発した、ヘッドフォン向け3Dオーディオ技術。複数のスピーカーで再生したときのような自然なサラウンドを、そのままヘッドフォンでも楽しめるという。Super X-Fi技術はハードウェアソリューションに加え、ライブストリーミングアプリなどのソフトウェアソリューションにもスケーラブルで柔軟に対応可能としている。

 具体的には、携帯電話のカメラで撮影した画像から、人それぞれの頭や耳のマッピングを行ない、音質を最適化。AIエンジンを活用して特徴の抽出を行ない、3次元空間の音響のマッピングと合わせて、その人にあった音をパーソナライズするという。

 この技術を実現するため、カスタムSoC(system-on-chip)を設計。消費電力が半分以下で、同社Sound Blasterチップよりも5倍の演算処理やデジタル信号処理という「Superthreaded Floating Point X-Fi UltraDSP SOC」を実現した。高速メモリと組み合わせ、8chの96kHz/24bit音声を同時にデコード。内蔵DACによりSN比100dBで再生可能。

耳の形などに合わせて音質をパーソナライズ
専用のSoCを開発

 同技術は、スマートフォンとデジタル接続するヘッドフォンなどに搭載可能なほか、スマートフォンでその技術を体験できるサンプルも用意している。

スマホとデジタル接続するヘッドフォンなどを開発可能

 1月に米国ラスベガスで行われた「CES 2018」では、ハイエンドの5.1.2chスピーカーシステムとSuper X-Fiのヘッドフォンを聴き比べるデモセッションが行なわれ「AVS ForumのBest Of CES 2018」を受賞した。

 同社は、Super X-Fiを、ストリーミングプラットフォームパートナーなどへ展開を広げる活動を行なっており、その一環として、6月5日からのComputex Taipei 2018でSuper X-Fiイベントを開催。有力なライブストリーミング配信者やインフルエンサーによるライブ配信も実施予定としている。