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トップウイング、100万円の独自方式カートリッジ「朱雀」

 トップウイングサイバーサウンドグループは、MC型の特性を備えながら針交換もできる、独自方式のアナログレコード用カートリッジ「朱雀(すざく)」を23日より発売する。価格は100万円。

朱雀

 MM型やMC型とは異なる、独自のコアレス・ストレートフラックス方式を採用したカートリッジで、第一弾の「青龍」('17年発売)に続く製品。コア材がなく、マグネットの直上にV字型に左右のコイルを配置することにより、スタイラスチップが拾う微細な音溝による磁束変化をストレートに伝える仕組みで、MC型における音の乱れや、MM型の応答性の低下といった欠点が発生しないのが特長とする。

 針先はラインコンタクト針で、出力電圧は0.2mV(5cm/sec.)、内部インピーダンスは12.3Ω/1kHz。適正針圧は1.75~2g。

 MM型と同様のメンテナンス性の高さを確保し、スタイラス(針、カンチレバー、マグネットのアッセンブリー)、コイル、ダンパーなどすべての部分の交換が可能な設計を採用した。スタイラスの交換料金は10万円。

 筐体素材はチタンやカーボン、エンジニアリングプラスチックなどで、振動周波数の異なる材料を組み合わせて振動を分散させる手法を採用。音に影響する共振点を避けつつ、重量は青龍(12g)よりも軽い9gを実現した。針カバーと取り付けネジが付属する。なお、シェルおよびリード線は付属しない。