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新Bluetooth音声コーデック「aptX Adaptive」。動的レート制御で音質と接続性向上

 Qualcommは31日、動的にビットレートなどを変更し、動画やゲーム、音楽などで最適なワイヤレスオーディオ体験を実現するという次世代オーディオコーデック「aptX Adaptive」を発表した。

 aptX Adaptiveは、デバイスで再生されているコンテンツの種類や無線環境により、自動的に最適な音質と遅延を調整し、堅牢な接続性をサポートするという新オーディオコーデック。

 aptX Adaptiveでは、最高48kHz/24bitで、データレートを276kbpsと420kbpsを切り替えながら伝送するため、圧縮率5:1~10:1を実現。同社の高音質コーデック「aptX HD」も48kHz/24bit伝送だが、データレートは576kbpsのため圧縮率は4:1となっている。aptX Adaptiveは、デバイスで再生されているコンテンツの種類や無線環境により、自動的に最適な音質と遅延を調整するため、接続安定性を向上できる。

 オーディオ品質と遅延はデバイスと通信速度により自動調整され、ゲームやA/V、マルチメディアアプリケーションでも同期問題なく動作するという。

 ヘッドセットやヘッドフォン、スピーカー向けのaptX Adaptiveデコーダは、QualcommのBluetoothオーディオSOC「CSRA68100」と「QCC5100」向けに9月から提供。スマートフォンやタブレット向けのaptX Adaptiveエンコーダは、Android P向けに12月から提供開始する。