ニュース
ハイセンス、有機ELテレビを2019年3月投入。A6800は「ジェネリックレグザでは無い」
2018年11月13日 14:19
ハイセンスジャパンは、有機ELテレビに参入する。2019年3月をめどに有機ELテレビを日本国内で投入し、サイズは55型を予定している。
レグザエンジン NEOを搭載した4K液晶テレビ「50A6800」「43A6800」などA6800シリーズと同様に、レグザエンジンNEOを搭載。現在展開中のULEDシリーズの後継機も2019年2月の発売し、3月に有機ELを投入するなど、ハイセンス テレビの上位機種を強化していく。
「ターゲットとする価格帯を考えると、(65型ではなく)55型が適している(ハイセンスジャパン 磯辺浩孝副社長)」としており、55型を競争力ある価格で投入予定。BS4Kチューナーも搭載予定としている。
ジェネリックではない! 共同開発の「レグザエンジンNEO」
ハイセンスジャパンの李文麗社長は、「ハイセンスと東芝映像ソリューションの融合の第1弾。ハイセンスジャパンは新しく生まれ変わる」と語り、両社の関係強化とともに、A6800シリーズを紹介した。
磯辺浩孝副社長は、ハイセンスジャパンの事業展開について説明。2018年の売上予測は130億円で、うち60%がテレビ、40%が白物家電となる。なお、ハイセンスグループのグローバルの売上規模は1.3兆円。
2019年には売上高180億円と、50億円増を見込む。その一つがエアコンの日本市場投入、そしてテレビの高付加価値モデル強化となる。
東芝映像ソリューションをハイセンス傘下としてことで、「レグザエンジン NEO」を共同開発。両社が協力して開発した新たな映像エンジンで、新4K衛星放送(BS4K)対応や肌色の再現性の向上など、大幅な高画質化を実現。「これまでの普及価格帯モデルからミドルエンド、ハイエンドに注力していく」とし、有機ELテレビの投入を明らかにした。
なお、近年のジェネリックテレビとも呼ばれる低価格テレビでは、「東芝映像ソリューション製基板」や「日本メーカー製ボード」など、東芝系の映像システム搭載をアピールする製品もある。そうした製品は「ジェネリックレグザ」などとも呼ばれる。
ハイセンスは、それらのジェネリック製品とは違う、まったく新しい共同開発エンジンが「レグザエンジンNEO」と強調する。
マーケティング部 課長代理の西野類氏は、「ジェネリックではありません。共同開発した全く新しい素晴らしい映像エンジンです」とレグザエンジンNEOをアピール。「これからは、テレビの購入を検討する時、ハイセンスのテレビを日系大手メーカーと並べて検討してほしい」と語った。
また、レグザの系譜にある特徴として、コントラストや色域などの画質に加え、「ゲームモード」も強調。「レグザエンジンと言うからにはゲームモードは欠かせない」とし最小遅延約0.83msという低遅延性能を強調した。
ハイセンスの国内テレビ市場数量シェアは、2018年で約6.7%の5位。2019年も5位は変わらないものの10%程度への伸長を目指すとともに、高付加価値製品の強化により、現在2~3%程度の金額シェアを伸ばしていくという。