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次世代MIDI「MIDI 2.0」発表、互換性維持しながら演奏の表現力向上

一般社団法人音楽電子事業協会(AMEI)と、米国のMIDI管理団体であるThe MIDI Manufacturers Association(MMA)は18日、次世代のMIDIとして、新たに拡張性を持たせたプロトコルなどを含む「MIDI 2.0」の開発・規格化および実装作業を進めると発表した。

MIDI 2.0では、MIDI機器間でネゴシエーションを行ない、既存のMIDI 1.0対応機器との運用性を維持した上で、現在のMIDI 1.0からチャンネル・メッセージの分解能拡張、ノート・コントロール、タイムスタンプなど、演奏の表現力やデータ再現性を大きく向上させる規格。

AMEIとMMAのメンバー企業は、現在プロトタイプの開発を進めており、初期のMIDI 2.0プロトタイプ機器間の接続、および MIDI 1.0対応機器との間の変換テストを実施。

メンバー専用のplugfest(相互接続の試験)が、米国で現地時間の1月24日から開催されるイベント「The 2019 NAMM Show」で計画されている。

MIDI 2.0プロトタイプの開発には、Ableton/Cycling‘74、Art+Logic、Bome Software、Google、imitone、Native Instruments、ROLI、Steinberg、TouchKeys、クリムゾンテクノロジー、コルグ、ローランド、ヤマハ、ズームなど、日本や米国など、各国の電子楽器メーカー・ソフトウェアベンダーが参加。

今後、MIDI 2.0対応機器の開発、およびAMEI/MMA会員企業向けのMIDI 2.0規格準拠を表すロゴデザインの制作も実施予定。「このMIDIのメジャーアップデートは、MIDI 1.0対応機器との接続互換性を維持した上で、高度な接続性によって様々な分野におけるMIDIの新たな世界を築くべく、規格提案・開発を行なっていく」としている。