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パナソニック、新ミラーレス「LUMIX G99」。4K/30p撮影は時間制限なし

パナソニックは、マイクロフォーサーズマウントのミラーレスカメラ「LUMIX G99」(DC-G99)を5月23日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はボディ単体が125,000円前後。

LUMIX G99。14-140mmズームレンズをつけたところ

標準ズーム「LUMIX G VARIO 14-140mm / F3.5-5.6 ASPH. / POWER O.I.S.」(95,000円)を同梱するレンズキット「DC-G99H」も用意。店頭予想価格は165,000円前後。

  • DC-G99:125,000円前後(ボディ単体)
  • DC-G99H:165,000円前後(14-140mmズームレンズキット)

Gシリーズのハイエンドモデル「LUMIX G9 PRO」(’18年発売)の画質や操作性を引き継ぎつつ小型軽量化した“弟分”という位置づけ。動画機能の一部はG9 PROを上回る性能を備えているのも特徴。

ハイエンド機並みの性能・操作性を求める人や、撮影シーン別のサブ機が欲しい人など、ハイアマチュア層をターゲットとしており、小型軽量なためYouTuberなどの撮影機材として活用されることも想定している。なお、G9 PROと既存のミラーレス機「LUMIX G8」(’16年発売)も併売する。

G9 PRO(左)とG99(右)を並べたところ。G99のコンパクトさがわかる

4/3型、有効2,030万画素でローパスフィルターレスのLive MOSセンサーと、画像処理ヴィーナスエンジンを搭載。独自の空間認識技術「DFD」とコントラストAFにより、AF合焦速度は0.07秒。連写性能は、AF固定連写(AFS)が約9コマ/秒、AF追従連写(AFC)は約6コマ/秒。5軸手ブレ補正技術「Dual I.S.2」も備え、ボディ内で5段分の補正効果を実現。レンズはマイクロフォーサーズマウント。

4K/30p動画の時間無制限撮影に対応。G9 PROの4K撮影機能(30/60p)は最大10分という制限があるが、G99の4K撮影時(30p)には時間制限を設けていない理由について、同社は「(G99では)画像処理エンジンなどのパーツの消費電力を抑え、撮影時の内部の熱の問題を上手くクリアできたため」と説明している。ただし、温度制限はかかるようになっている。

4:2:0 8bitの内部記録と、4:2:2 8bitの外部出力に対応。V-Log撮影もできる(G9 PROは非対応)。そのほか、1080/60p動画の時間無制限撮影や、フルHDの120fpsスロー撮影なども可能。

G99は4K/30p動画の時間無制限撮影ができる
G9 PRO(左)は最大10分の4K/60p撮影が可能。G99(右)は4K/30p動画の時間無制限撮影に対応する

4K動画から静止画を切り出す「4Kフォト」モードも用意。撮影後に好きなフォーカスポイントの写真を選べる「フォーカスセレクト/深度合成」や、撮影後の写真選択の手間を軽減する「オートマーキング」、被写体の一連の動きを1枚の写真に合成する「軌跡合成」も利用できる。

そのほか、静止画の撮影モードには新たに「L.モノクロームD」やフィルムライクな写真の粒状感を選べる「粒状」を搭載した。

記録メディアはSDカード。無線LANとBluetooth Low Energy(BLE)に対応し、スマートフォン/タブレットとワイヤレス連携可能。背面モニターはバリアングル液晶で、3型/約124万ドットのタッチパネルを搭載。ファインダーは有機ELで約236万画素。HDMI端子(Type D)、マイク端子、ヘッドフォン端子を備える。バッテリーはUSB経由での充電もサポート。ポップアップ式フラッシュも備える。外形寸法は130.4×77.7×93.5mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は本体のみで481g。

別売オプションとして、既存のバッテリーグリップ(DMW-BGG1)がG99で利用できる。

G9 PRO(左)とG99(右)の上面。G99はホワイトバランス/ISO感度/露出を切り替えられる3連ボタンや前後ダイヤルを継承

【お詫びと訂正】記事初出時、「既存のバッテリーグリップ(DMW-BGG9)が利用できる」と記載していましたが、正しくは「DMW-BGG1」でした。お詫びして訂正します。(4月8日)