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LUMIX最高画質の「DC-G9」。高速AFやSDダブルスロット、4K/60p動画
2017年11月16日 14:57
パナソニックは、静止画のフラグシップモデルとなるミラーレス一眼カメラ 「LUMIX DC-G9」を2018年1月25日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は21万円前後。ズームライカDGレンズが付属する「DC-G9L」は29万円前後。
マイクロフォーサーズマウントのカメラ。動画/静止画対応のDC-GH5に対し、G9は「静止画のフラッグシップモデル」と位置づけられているが、G9にも4K/60p動画対応など、充実した動画撮影機能を備えている。
4/3型、有効2,033万画素のLive MOSセンサーと、世界最高という6.5段のボディ内手ブレ補正を搭載し、「LUMIX史上最高画質」を実現するという。
センサーは、光学ローパスフィルタを省き、解像力を活かしている他、4K/60p動画にも対応した高速読み出しが特長。センサーの表面にARコーティングを施すことで、逆光撮影時のセンサー面の反射を抑え、フレアを抑制する。映像エンジンの「ヴィーナスエンジン」は「マルチピクセル輝度生成」と「インテリジェントディテール処理」を導入し、ダイナミックレンジを拡大。新たに明度別の制御に対応した新3次元色コントロールにより、被写体の色調を再現しながら肌や青空の階調表現をスムーズにしている。
ボディ内手ブレ補正は、高精度ジャイロセンサーに加え、撮像素子や加速度センサーから得られる情報を元に手ブレを演算するアルゴリズムも搭載。これによりボディ内手ブレ補正(B.I.S.)は世界最高の6.5段分を実現している。また、高精度ジャイロセンサーの情報を用いてボディ/レンズ両方の手ブレ補正を最適制御する「Dual I.S.2」により、望遠域も6.5段分の補正が可能という。
このボディ内手ブレ補正機構を生かし、センサーを動かしながら8回連続で自動撮影し、カメラ内で自動合成処理を行なう「ハイレゾモード」も搭載。通常撮影時の2,033万画素に比べて4倍の画素数を持つ8,000万画素相当の高解像写真を生成し、被写体の持つ繊細感や臨場感を最大限に記録できるとする。
AF合焦速度は世界最速という0.04秒。動体に対するAF追従速度を向上させ、演算アルゴリズムの進化により奥行方向の距離検出精度を向上。手前に向かってくる被写体のフォーカス精度を高めた。また、顔・瞳認識AFを進化させ、顔が正面を向いていない場合も人体と認識する「人体認識」に対応。顔が隠れていたり、後ろを向いている場合でもピントをあわせる。連写性能は、AF追従連写(AFC)が約20コマ/秒、AF固定連写(AFS)は約60コマ/秒。RAW記録にも対応する。
動画はMP4で4K(3,840×2,160)/60p/約150Mbpsまでの撮影が可能。4K/30p/24pの100Mbpsや、1080/60pにも対応するほか、AVCHDでの記録も可能。なお動画の連続記録は29分59秒までとなる。約18Mで秒間30コマ連写する「6Kフォト」や秒間60コマの「4Kフォト」に対応する。
ボディは防塵・防滴設計。SDメモリーカードのダブルスロットを採用し、スロット1/2とも、UHS-I/UHS-IIに対応する。
ビューファインダーは368万画素の有機EL(OLED)で、ファインダ倍率は0.83倍、0.77倍、0.7倍の3段階から選択可能。ファインダのフレームレートは120fpsで、表示タイムラグは最短0.005秒。暗所での撮影時に目への刺激を抑えるナイトモードも備えている。
モニタは3型で、約104万画素のタッチパネル対応。ナイトモードも備えている。天面にはステータスLCDを備え、F値やシャッター速度、ホワイトバランス、バッテリ残量などを確認可能。USB 3.0や4K/60p出力対応のHDMI端子を装備。カメラ制御用のPCソフト「LUMIX Tether」によるUSBテザー撮影も行なえる。
無線LANは5GHz帯のIEEE 802.11ac/a/nと、IEEE 802.11b/g/n対応。Bluetooth Ver.4.2(BLE)にも対応しスマートフォンとの常時接続が行なえる。外形寸法は136.9×91.6×97.3mm(幅×奥行き×高さ)。重量は本体のみで約586g。
バッテリーグリップ「DMW-BGG9」やアイカップ「DMW-EC4」も'18年1月25日から発売する。
DC-G9Lの付属レンズ「H-ES12060」(LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0 ASPH./POWER O.I.S.)は、12-60mm(35mm判換算 24-120mm)/F2.8-F4.0の5倍ズームレンズ。フィルタ径は62mm。重量は約320g。