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パナソニックが“透明ディスプレイ”。普段はガラスケース風、電源ONで映像

パナソニックは、イタリア・ミラノで4月9日~14日(現地時間)に開催される「ミラノサローネ2019」のVitra(ヴィトラ)ブースにおいて、同社と連携して開発した“透明ディスプレイ”のプロトタイプを参考出展する。展示場所は、サローネ・デル・モービレ・ミラノ本会場のヴィトラブース内(booth B07/C12、Hall 20)。

パナソニック“透明ディスプレイ”のプロトタイプ

展示されるプロトタイプは、京都を拠点とするパナソニックのデザイナーと、北欧を拠点に活動するデザイナーDaniel Rybakken(ダニエル・ライバッケン)とのコラボレーションで作られたもの。

電源オフの状態では、木製のフレームに支えられたガラスケースのような佇まいで、電源を入れると鮮明な映像を表示。基板やLEDなどはフレームと一体化させ、空間の中に溶け込むデザインとした。

普段は透明なガラスフレームのような存在
電源を入れると映像を表示

パナソニックは住空間価値の向上に向けて、家具メーカーのヴィトラと検討を重ねてきたという。パナソニックの先端技術とヴィトラが持つインテリアや空間デザインに対する知見の融合により生み出されたアイデアの中から、今回のプロトタイプがデザインされた。ミラノサローネでの参考出展を通じて得られた反響を今後の開発に活かす予定。

ミラノサローネは、毎年4月にイタリア・ミラノで開催される世界最大規模の家具見本市とその期間中にミラノ市外各所で行われる展示会や展覧会の総称。2019年で58回目を迎える。近年はデザインエキシビションの枠を超えたブランド発信の場としても注目されている。

ヴィトラは、スイスのBirsfeldenに拠点を置き、日本を含む世界中で事業展開する家具&アクセサリーメーカー。

デザイナーのDaniel Rybakkenは、アートインスタレーション、製品化を見据えたプロトタイプなどを手掛けており、2008年にスタジオを開設、スウェーデンに拠点を置いている。