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“カロッツェリア史上最高画質”の「楽ナビ」。新AV基板で音質強化
2019年4月15日 20:33
パイオニアは、カロッツェリア「楽ナビ」をフルモデルチェンジ。HD解像度の液晶ディスプレイや新インターフェイスを採用し、音質も強化した6機種を6月より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は75,000円~115,000円前後。
7万円台からの手頃な価格帯に投入するカーナビ最新機種。ラージサイズのAVIC-RL910/RL710は8型、それ以外のモデルは7型のディスプレイを搭載。解像度はいずれもHD。
【ラージサイズ】
AVIC-RL910(8型HD/地デジ/DVD/CD/Bluetooth/SD) 115,000円前後
AVIC-RL710(8型HD/地デジ/DVD/CD/Bluetooth/SD) 95,000円前後
【200mmワイド】
AVIC-RW910(7型HD/地デジ/DVD/CD/Bluetooth/SD) 95,000円前後
AVIC-RW710(7型HD/地デジ/DVD/CD/Bluetooth/SD) 75,000円前後
【180mm】
AVIC-RZ910(7型HD/地デジ/DVD/CD/Bluetooth/SD) 95,000円前後
AVIC-RZ710(7型HD/地デジ/DVD/CD/Bluetooth/SD) 75,000円前後
同時発表された、カロッツェリアの新ドライブレコーダー7機種とディスプレイオーディオ「FH-8500DVS」は、別記事で紹介している。
HD液晶&新AV基板の新「楽ナビ」
従来比2.4倍の解像度をもち、視野角の広いIPS方式の「HDパネル」(1,280×720ドット)を、6機種すべてで搭載している。「Normally Black」方式で黒色再現性を高め、鮮明で高コントラストな映像表現を追求。バックライトは高輝度LED。タッチ操作に対応する。
高画質メディアの映像伝送経路をフルデジタル化し、従来比約70倍となる1,677万色の色階調表現に対応。画質もチューニングし、「美しく高精細な“カロッツェリア史上最高画質”」を実現したとしている。
ナビ画面もHD解像度化。自車位置マークや各種ロゴ、信号機などマークと、一方通行表示・地図記号などのデザインデータを一新した。
地上デジタル放送のフルセグ受信や、DVD/CD/SD/USB再生に対応する。Bluetoothでの音楽再生も可能。さらにHDMI入力を搭載し、別売のHDMI対応機器の映像をカーナビ画面に映せる。アダプターを使ってiPhoneの映像も入力できる。アンプの最大出力は50W×4ch。
ユーザーの好みに合わせて操作インターフェイスを切り替えられ、フリックやドラッグに対応し、高いデザイン性と操作性を両立する「おすすめモード」と、大きなボタン表示でタッチ操作のみ対応の「カンタンモード」を搭載。カンタンモードでは地図表示やガイド音声を大きくするなど、視認性やシンプルな操作を重視している。
パイオニアのカーナビでは初となる「6層式AV基板」を搭載。GNDノイズの流出防止を徹底した回路設計や、高音質パーツを採用している。背面パネルにT字スリットを備え、シャーシの振動を抑制。「オーディオ機器の基本に即した設計」で、“楽ナビ史上最高音質”を謳う。
タイムアライメント調整単位を細かくしたほか、カットオフ周波数の調整範囲を拡大。音響調整能力も向上させた。
別売の「車種専用エキスパートチューニング SD(楽ナビ用)」に対応し、カロッツェリア推奨スピーカーシステム」と「純正スピーカーシステム」、「運転席重視」と「全席重視」の設定切り替えができる。
ナビ機能では、最新の2019年春地図データを採用。新東名高速道路や新名神高速道路など、新規開通道路を含めたルート探索ができる。最新データへのアップデートにも対応し、「AVIC-RL910/RW910/RZ910」は最大3年分、「AVIC-RL710/RW710/RZ710」は最大1年分対応。
’19年9月30日までに「MapFan スマートメンバーズ」に新規入会すると、ナビの地図アップデート期間を1年分延長するキャンペーンを実施。AVIC-RL910/RW910/RZ910のユーザーは、標準の3年から4年(’23年4月まで)に延長される。
車両の挙動を高精細にセンシングする「6軸 3D ハイブリッドセンサー」を採用。GPSとみちびき、GLONASS、SBASによる測位に対応する。独自のプローブ情報を活用した「スマートループ渋滞情報」に対応。地図上に店の駐車場の有無や、営業中/閉店中などの情報をリアルタイムに付加する「スマートロゴマーク」機能などにも対応する。
外形寸法/質量は、AVIC-RL910/RL720が200×165×126mm(幅×奥行き×高さ)/2.3kg、AVIC-RW910/RW710が206×161×104mm(同)/2.2kg、AVIC-RZ910/RZ710が178×165×100mm(同)/2.1kg。
高画質化&新UIで「楽ナビ」強化、5年ぶりフルモデルチェンジ
同社は15日、2019年夏のカロッツェリア新商品発表会を開催し、新楽ナビやドライブレコーダー、カーオーディオなどの製品を披露。レーシングドライバーの小林可夢偉選手も登場し、トークショーを行なった。
パイオニア販売の蒲生宣親社長は、1990年に世界初のGPSカーナビゲーション「AVIC-1」をカロッツェリアブランドで発売し、1998年から「カーナビをすべての人へ」をコンセプトとした「楽ナビ」を発売、ロングセラーシリーズとなっていることを紹介。5年ぶりのフルモデルチェンジした新しい楽ナビ6機種の市場投入に加えて、「急成長しているドライブレコーダー市場に、カロッツェリアとして本格参入する」と宣言した。
パイオニア株式会社 市販事業部 事業企画部 市販企画部の山下元之部長は、5年ぶりのフルモデルチェンジを果たした新「楽ナビ」6機種について説明。楽ナビのコンセプトである「高性能」と「使いやすさ」を一歩前に進めて、運転中の見やすさや動画など車内エンタメの楽しさを実現する「(液晶画面の)高画質化」を図り、現在の需要に合わせてユーザーインターフェイスの「使いやすさ」も追求したという。
2019夏カロッツェリア新商品ラインナップでは、別記事で紹介しているドライブレコーダーや、CarPlay/Android Auto対応のディスプレイオーディオ「FH-8500DVS」以外にも様々な製品をラインナップする。
車の後部座席用の9型プライベートモニター「TVM-PW930/PW920」(実売各30,000円)は、新楽ナビのHDMI出力をHDMI分配器(CD-HMD1、別売)を介して、AVソースの映像をHD解像度のまま映せる。シート背面に応じて、ハイポジションのPW930と、ローポジションのPW920が選べる。
オーディオ関連では、最大250W出力のパワードサブウーファー「TS-WX400DA」を6月に発売。価格は30,000円。また、BMW専用のスピーカーや、車種ごとに最適な音響空間を実現するというサウンドチューニングセットも用意する。
既存のカーオーディオとスマートフォンをリンクさせる「スマートフォンリンク」には、新機能としてAmazon Alexa対応を追加。2019年夏に予定している、iOS/Android用無料アプリ「Pioneer Smart Sync」のアップデートで実現する。これにより、Alexaの音声操作でカーオーディオから音楽を再生したり、最新ニュースを確認するなど、様々なスキルが利用可能になる。
Alexa対応とは別に、アプリを更新することで有料サービス「ドライビングサポートアイ」(税込360円)にも対応。スマートフォンのセンサーやカメラを使ってドライブをサポートする機能で、前方車両の接近やレーンのはみ出しなどの危険を検知すると、画面表示と音でドライバーに警告し、ドライブをサポートするという。