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DJI、“地上を走る”戦車型教育用ロボ「RoboMaster S1」。対戦プレイも

DJIは12日、プログラミングを学びたい人向けの教育用ロボットとして、地上を走行する「RoboMaster S1」を12日に発売した。価格は64,800円(税込)。専用コントローラー、予備のゲル弾、バッテリーとゲル弾マガジンなどの追加アクセサリーを同梱した「Playmoreキット」も今後販売開始予定。

「RoboMaster S1」

カスタム仕様のブラシレスモーターと4つのメカナムホイールを搭載。それぞれの車輪で12個のローラーが動作することにより、全方向への移動と精密な制御が可能。高精度ジンバル、プログラミング、ゲームプレイや対戦といった機能を備え、楽しみながらロボット工学技術の可能性を学べるよう設計されている。ユーザーは、ハードウェアの組み立てや地上走行ロボットの操作、PythonやScratch上でのプログラミング、 複数対戦モードによる仲間との競争といった楽しみ方ができる。

DJI - Meet the RoboMaster S1
複数対戦モードによる仲間との競争も可能

RoboMaster S1のS1は「Step 1」の省略で、 AI/エンジニアリング/ロボット工学に初めて触れる人でも簡単に操作できるようにというコンセプトで設計された。初心者でも使いやすいように、シンプルな操作性、専用のRoboMasterアプリ、分かりやすい操作メニュー、豊富なチュートリアルを搭載。同時に、AIやエンジニアリング、ロボット工学の経験を積んだユーザーも楽しめる高度な機能も備えるという。

31個のセンサーで周囲全体をマッピングし、その内6個はインテリジェント ボディアーマーで相手の攻撃を検知する。安定したライブ映像をRoboMasterアプリに送信できる、FPV(一人称視点)カメラも搭載する。

上部のメカニカルジンバルには、安全性を確保するために、角度を自動で制限できるブラスターを搭載。赤外線や無毒性のゲル弾を発射できる。

なお、これらはモジュール式となっており、6つのPWM(パルス幅変調)制御ポートも装備。上級者は、サードパーティ製のハードウェアを使用することもできる。

FPVカメラとマシンビジョン技術を使い、様々な物体を自動識別したり、音を認識して反応する事も可能。対戦相手のユニットからの信号を受信することもできる。

CPUユニットと工業用グレードのCAN-BUSケーブルで、大量のデータを処理。複数のタスクを実行しながらも安定的な信号伝送を維持する。

RoboMasterアプリで、ラインフォローのプログラムを組むと、床に描いた線に沿って自動で走行可能。数字、文字、および特殊文字を含む最大44個のビジョンマーカーも認識でき、コーディングとバトル、 走行機能の可能性を広げられる。

RoboMasterアプリを使用し、画面内で選択した人物を識別して追尾させることも可能。拍手認識モジュールが内蔵され、拍手の回数に基づく独自の反応動作をプログラムできる。
DJIドローンの一部に搭載されているジェスチャー機能も装備。手の動きにあわせたプログラムを実行する。

対戦相手の本体を認識し、プログラムに基づいて独自の動作を実行。より高度な機能の実行には、Scratch 3.0やPython上でのコーディングを通じて、RoboMaster S1用に独自の機能をプログラミングでき、効率性の改善や、4つのメカナムホイールのトルクの最適化が図れる。

独自にプログラムしたアクションを発動できる「カスタムスキル」では、例えば、後方からの攻撃に反撃する動作を実行させることで、対戦相手に対し優位に立てる。「マスターへの道」では、回避、全方向移動などの特定の課題に対して独自の動作プログラムを組み上げる体験が可能。

「ロボアカデミー」では、ロボット工学とコーディングを詳しく紹介するビデオチュートリアルと、プログラミングガイドが収録。「ロボアカデミー」や「マスターへの道」は継続して更新され、今後新しいコースが追加される予定。

外形寸法は240×320×270mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約3.3kg。