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「ねぇClova」と話かける次世代テレビ実現へ、LINE、スカパーJSAT、伊藤忠が協業
2019年6月28日 00:05
スカパーJSAT、LINE、伊藤忠商事の3社は27日、次世代型テレビの商用化を目標とした協業基本合意書を締結した。LINEのAIアシスタント「Clova」や「LINE BRAIN」などの技術を使い、映像サービスと各種生活情報サービスが融合した新たな顧客体験「DIVE INTO MEDIA, LIVE WITH MEDIA」をコンセプトに開発。今後、実証実験を開始する予定。
具体的には、「人々の全ての時間において、人と情報、サービスの距離を縮め、安心・快適で豊かな生活を実現することを目的とした3社が提案する新しいテレビの形」としており、スカパーJSATが提供する映像サービスと、LINEのAIアシスタント・Clova、LINE BRAINの技術を活用。伊藤忠商事のネットワークや様々な事業者との連携を通じて、「あらゆる生活情報サービスを融合した新たな顧客体験を提供していく予定」という。
ClovaはLINEが展開するAIアシスタントで、スマートディスプレイ「Clova Desk」や、スマートスピーカー「Clova Friends」シリーズなどに搭載されているもの。「ねぇClova」と話しかけることで、音声操作だけで音楽やニュース、天気を聞けたり、コミュニケーションアプリ「LINE」と連携して家族や友だちとのメッセージのやり取りや無料通話ができる。
LINE BRAINは、ClovaやLINEなど各サービスにおいて、これまでLINEが培ってきたAI技術を外部企業等に向けて提供していく新規事業。
予定している実証実験は以下の通り。
- 次世代型テレビへのVUI(ボイスナビゲーション機能)及び、LINE BRAINの有する各機能の搭載可能性
- テレビ端末と各種生活情報サービスとの親和性及び次世代型テレビへの表示機能などの展開の可能性
- 次世代型テレビの製品化に係る潜在的なニーズの発見
今後、スカパーJSATは衛星放送サービスを通じて得た放送やコンテンツに関する20年以上のノウハウを、LINEはLINEアプリをはじめとした最新テクノロジーを、伊藤忠商事は新規事業開発ノウハウを持ち寄り、「次世代における新しいテレビの在り方を目指しいく」としている。