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宇宙で撮影した360度写真&動画が公開。RICOHとJAXA開発のカメラ初搭載

リコーとJAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)が共同開発した小型全天球カメラが、宇宙船外で360度の全天球静止画/動画の撮影に成功。撮影したデータが17日に公開された。

宇宙船外で撮影された360度静止画
(c)RICOH/JAXA

360度全天球カメラのRICOH THETAを展開するリコーが、宇宙空間(宇宙船外)で360度の全方位を一度に撮影できる小型全天球カメラを、JAXAと共同で開発。

RICOH THETAをベースに、宇宙空間の温度、放射線など、宇宙環境に耐えられるカメラを開発。360度全方位の同時撮影が可能なため、カメラのサイズや重量を抑えながら、多くの視覚情報を得られるのが特徴。

外形寸法は130×44×22.9mm(縦×横×厚さ)、レンズ部を除く厚さは17.9mm。「宇宙で使われる世界最小の360度カメラ」としており、民生品の360度カメラが宇宙船外で全天球型の撮影を行なったのは国内で初めて。

THETAをベースに開発された小型360度カメラ
(c)JAXA

このカメラを、小型衛星光通信実験装置「SOLISS」の2軸ジンバル部の動作確認のためのモニタカメラとして採用。9月25日に打ち上げられた宇宙ステーション補給機「こうのとり」8号機で国際宇宙ステーション(ISS)へ送り届けられ、「きぼう」日本実験棟の船外実験プラットフォームから360度の全天球静止画・動画の撮影を行なった。

撮影された全天球静止画/動画は、JAXAが運営する「JAXAデジタルアーカイブス」(JDA)で公開。リコーが運営するサイト「THETA LAB」にもJDAと同様のデータが掲載され、こちらではWebブラウザ上から360度の全方位を自由な視点で閲覧できる。VRゴーグルなどを利用すると、臨場感あふれる全天球イメージで宇宙空間を疑似体験できるという。

国際宇宙ステーション(ISS)で撮影された360度動画

リコーは「360度カメラおよび関連するサービスをさまざまな産業分野・用途へ展開していくとともに、技術研究開発を通じて宇宙開発を含む科学・社会の発展に貢献していく」としている。