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SOUND WARRIORヘッドフォンや薄型CDプレーヤー。AROMAは11ドライバ搭載イヤフォン

東京・中野サンプラザで11月2日(土)~3日(日)に開催中の「秋のヘッドフォン祭 2019」。SOUND WARRIOR(城下工業)や、トップウイングサイバーサウンドグループ、オンキヨー&パイオニアなどの新製品をレポートする。

ヘッドフォン祭の会場・中野サンプラザ

SOUND WARRIOR新ヘッドフォンやCDプレーヤー

城下工業は、SOUND WARRIORブランド新製品として、セミオープン型ヘッドフォンの上位機「SW-HP300」を参考展示。12月中旬に発売予定。

SOUND WARRIORのセミオープン型ヘッドフォン「SW-HP300」

7月より発売したセミオープン型「SW-HP100」は、自然な再生音、中域の明瞭さなどを特徴としているが、今回のSW-HP300は、ドライバーを変更して低域を強化。ウッドベースも生々しい音で楽しめるという。

既存のHP100(左)はブラックだが、新しいSW-HP300(右)はネイビー

高さ約4cmという薄型CDプレーヤー「SWL-CA1」は、既発売の真空管アンプ「SWL-AA1」に合わせたサイズやデザインが特徴。出力はアナログ音声だけでなく光/同軸デジタルも備え、トランスポートとしても利用できる。DACチップはESS製の「ES9016」。電源供給用のUSB端子も備え、別売Bluetoothトランスミッター/レシーバーなどへの給電も可能。

CDプレーヤー「SWL-CA1」(下段)
背面

トップウイングサイバーサウンドグループ(AROMA、SPIRIT)

AROMAは、ダイナミック型1基とバランスド・アーマチュア型10基のドライバーを備えたハイブリッドのイヤフォン「Thunder」を発表した。ドライバー構成は、低域×1、中低域×4、中高域×4、超高域×1で構成。2ウェイクロスオーバーを備える。

AROMA「Thunder」

本体のスイッチで、音質を「Harmony」(ボーカル表現を際立たせ、高域は忠実に再生)と「Concentrate」(低域を深く、広く表現。アタックを正確に伝える)の2種類から選べるのも特徴。周波数特性は10Hz~22kHz、インピーダンスは17Ω、感度は108dB/mW。筐体は3Dプリンターで成型。

Thunderの内部構造

SPIRITは、ヘッドフォン「Radiante」を発表した。受注生産で、納期は1カ月。価格は32万円。注文時にヘッドバンドやプラグ(4.4mm/2.5mm/3.5mm/4ピンXLR)を選択可能。これらに加えてイヤーカップのカラーも選べる「Radiante 1706」は35万円。

SPIRIT「Radiante」

ユーザーが周波数レスポンスの細かなチューニングを行なえるのが特徴。イヤーパッドを外してハウジング部にある円形のフェルトを回転させると、低域の強調などができるという。

オンキヨー&パイオニア

完全ワイヤレスイヤフォン新製品として、コンパクトな「C5」(店頭予想価格1万円前後)や、スポーツにも利用できる「E9」(同1.3~1.4万円前後)などを参考展示。ワイヤレスのノイズキャンセリング対応ヘッドフォン「S6」(同1万円前後)や、肩のせ型のワイヤレススピーカー「C9」(同1.5万円前後)も出展している。これらのうち、S6とC5、C9は12月めどに発売予定。E9は年内の発売を目指す。

C5
E9
S6

肩乗せ型スピーカーのC9は、Bluetoothレシーバー内蔵で、スマホなどの音楽を“ながら聴き”できる。キズにも強いUV塗装を施し、IPX4防滴仕様。24時間動作する。重量は約100g。

C9
取扱いを開始したKlipschの完全ワイヤレスイヤフォン「T5 True Wireless」も展示

静電型ドライバ搭載「FitEar DC」、骨伝導「earsopen PEACE」、MPOW初の完全ワイヤレスなど

FitEar(須山歯研)ブースの注目モデルは、静電型とダイナミック型、2種類のドライバーで構成されるハイブリッドタイプのカスタムイヤーモニター「FitEar DC」。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は24万円台/税込。高域用に、完全密閉空間での動作を実現した静電型ツイーターユニットを採用。フルレンジのダイナミック型ドライバーと組み合わせている。

FitEar DC

GREN FUNDINGのブースでは、BoCoの完全ワイヤレス骨伝導イヤフォン「earsopen PEACE」を展示。クラウドファンディングで11月21日まで受け付けている。耳を塞がない完全ワイヤレスイヤフォンで、耳を挟むように装着する。IPX7の防水設計。

完全ワイヤレスの骨伝導イヤフォンearsopen PEACE
装着例

MPOWが展開する「AIR」ブランドのイヤフォン新製品として、同シリーズ初の完全ワイヤレスイヤフォン「X5.1J」が参考展示されている。予価は7,480円前後。

AIRブランドのX5.1J

日本人向けにチューニングしたというAIRシリーズのBluetooth 5.0イヤフォンで、コーデックはaptX、AAC、SBC対応。クアルコムのQCC3020を搭載する。ドライバーは6mm径のダイナミック型。連続再生は5.5時間。IPX7防水に対応する。

X5.1Jの充電ケース収納時

同じくAIRシリーズで販売中の製品として、ノイズキャンセリング機能も搭載しながら実売6,480円前後というネックバンド型の「X2.1J」や、軽量で実売2,100円前後の「X1.1J」なども展示している。

AIRシリーズのイヤフォン