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MYTEK、小型なDAC兼ネットワークプレーヤー「Brooklyn Bridge」、D級アンプ「Brooklyn AMP」

エミライは、MYTEK Digitalの新製品として、DAC兼ネットワークオーディオプレーヤー「Brooklyn Bridge」と、クラスDアンプ「Brooklyn AMP」を12月13日に発売する。価格はどちらもオープンプライス。店頭予想価格は「Brooklyn Bridge」が36万円前後、「Brooklyn AMP」が27万2,000円前後。カラーはどちらもBlackとSilverを用意する。

Brooklyn Bridge

「Brooklyn DAC+」と同一のクオリティを維持しながら、ネットワークオーディオプレーヤー機能を搭載したというモデル。ESSのDACチップ「ES9028PRO」を採用。ESS Technologyとの綿密な連携により、「歴代最高性能を誇るDACチップの能力を余すところなく引き出した」という。

Brooklyn Bridge

USB入力で、384kHz/32bitまでのPCM、11.2MHzまでのDSDデータのネイティブ再生が可能。DXDの再生も可能。ダイナミックレンジは130dB。

MQAのフルデコード機能も搭載。USB入力だけでなく、同軸デジタル入力・光デジタル入力・AES/EBU入力といった、従来のデジタルオーディオ入出力端子経由でのMQAデコードも可能。

ネットワークオーディオ機能は、Manhattan DAC IIのネットワークオーディオ用オプションカードと同様の性能を持つ。USB A端子に接続した外部メモリーや外付けHDDを接続すると、Brooklyn BridgeをUPnPサーバー兼レンダラーとして動作させることが可能。UPnPコントローラーを使用して外部メモリー内蔵の音源を再生することもできる。

DLNA(UPnP)互換のネットワークオーディオ専用LAN端子を搭載。なお、LINNのKazooおよびKinsky経由での接続は非対応。192kHz/24bitまでのPCMデータと、2.8MHzまでのDSDデータのネイティブ再生に対応する。MQAデータの再生も可能(Roon経由での動作検証済み)。

なお、電波法に基づく工事設計認証の取得手続き中のため、2019年11月15日現在はBrooklyn BridgeのWi-Fi入力は使用できない。工事設計認証の取得手続きが完了次第(2019年内もしくは2020年初頭の予定)、ファームウェアアップデートで使用可能になる予定。

低ジッター性能を誇るCrystek製水晶発振器をマスタークロックとして採用。内部ジッター0.82ピコ秒に抑え、D/A変換時の時間軸上の揺らぎを低減している。

アナログプリアンプ機能も搭載。他のCDプレーヤーやその他のオーディオ機器と接続して、メディアセンターとしても使用できる。

ヘッドフォンアンプ部には、2つの6.3mmフォーン端子を装備。ヘッドフォンを同時に2台駆動できるほか、オプションのバランス駆動用コンバーターケーブルを使い、ヘッドフォンのバランス駆動も可能。ヘッドフォンアンプ部とライン出力とでボリュームを個別に調整することもできる。

「ES9028PRO」に内蔵されている高精度な32bitデジタルボリュームを使用できるほか、R2Rのアナログ方式アッテネーターも搭載。どちらも100ステップで細かく音量を調整できる。プリアンプとして使う場合はアナログボリュームを有効にする必要がある。ボリュームはバイパス設定も可能なほか、シアターモードでのユニティ・ゲイン出力も可能。

内蔵の高性能スイッチング電源による電源供給のほか、12Vの外部電源による電源供給も可能。

アナログ出力はRCA×1系統、XLRバランス×1系統。消費電力は21W。外形寸法は218×206×44mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は1.6kg。

Brooklyn AMP

MYTEK Digital内のゴールデン・イヤーを持つ専門家によって設計されたという、クラスDアンプ。開発にあたり、15以上のクラスDアンプ回路をテスト。その結果、最も高いポテンシャルを持つと判断されたデンマークのPascal A/S製モジュールを採用。その性能を引き出すべく同社独自の主要部品のカスタマイズを行なったという。

Brooklyn AMP

部品のアップグレード、コンデンサの追加、パラメーターの調整などを行ない、大幅に歪を低減。「深い低音、優れたトランジェント、豊富な情報量を維持し、かつ美しいミッドレンジと奥行感を特長とする三極管真空管アンプのような音質は、綿密に設計されたクラスDアンプでも実現できることを、開発主任のMichal Jurewicz率いる同社の技術陣は実証した」という。

ハーフサイズの小さな筐体だが、大型スピーカー・システムを駆動できるほど強力なドライブ力があるという。組み合わせ相手として、Brooklyn DAC、Brooklyn Bridgeを想定している。

MYTEKはDSDの専門知識に精通しているが、DSDとクラスDアンプは動作原理が類似している事から、アンプ開発にもこの知識が活用されているという。

入力端子はXLR、RCA。デュアルモノ/ステレオおよびバイアンプモードでの出力は130W@16Ω、250W@8Ω、300W@4Ω、400W@2Ω、1,200W@Peak。ブリッジモードでの出力は600W@8Ω。外形寸法は216×241×44mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は3kg。