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“自分に最適なサラウンド”クリエイティブ「Super X-Fi」が第2世代に進化

Creative Technologyは、米ラスベガスで開催中のCES 2020において、ユーザーに最適化したサラウンド再生が可能な「Super X-Fi」技術の進化版「Super X-Fi Gen2」を発表した。

マルチスピーカーを使ったリスニングで得られる、3次元的な奥行きや広がり、ディテール、没入感などをヘッドフォンで再現するのが「Super X-Fi」。ユーザーの耳の形をスマホアプリで撮影。AIエンジンによってユーザーそれぞれの身体的特徴に基づいてパーソナライズしたプロファイルを作り、人それぞれに最適化されたバーチャルサラウンド再生を可能にするものだが、第2世代の技術ではその精度が向上した。

Creativeの技術担当副社長であり、Super X-Fiの発明者であるLee Teck Chee氏によれば、「顔や耳の身体的特徴を抽出したマッピングデータは、当初は数万人レベルだったが、Super X-Fiを世界で展開してからの過去1年間で数十万に増えた。飛躍的に増えた多種多様なマッピングデータによってさらなる研究が可能となり、Super X-FiのAIエンジンをトレーニングし、ユーザーのオーディオ体験をより正確にパーソナライズできるようになった」という。

Super X-Fi Gen2には、高い定位精度によるサラウンド・サウンドのより詳細な構成の保持などの、重要な機能強化も含まれており、「オーディオの忠実度が向上し、よりクリアーなサウンドシグネチャーが得られる」とのこと。

映画の場合はセリフがより明確に、オーディオ キューの定位がより正確に、さらに低音のパフォーマンスが向上。様々なジャンルの音楽でも、ディテールの再現が向上し、スタジオの環境により近づくという。

ゲームでは、音による位置や距離感の認識が向上。様々なゲームでのSuper X-Fiによるオーディオ体験が改善される。

新しいSuper X-Fi Gen2オーディオ プロファイルの利点は他にもあり、設計方法論の新しいアプローチにより電力消費をより効率化。例えば、「SXFI AIR ワイヤレス ヘッドホン」では、バッテリー持続時間を約10%程度改善するという。

Super X-Fi Gen2 オーディオ プロファイルはCES 2020の開催期間中、近日中に提供予定。既存のSuper X-Fiオーディオ プロファイルにも実装される。Super X-Fi製品をGen2対応ファームウェアに更新し、アプリ「SXFI APP」でGen2の新しいプロファイルをSuper X-Fi製品にダウンロードし直すだけで、「まったく新しいホログラフィック オーディオを体験できる」とする。

なお、CreativeはCESのデモセッションにおいて、Super X-Fiゲーミングヘッドセットを使い、1人称視点のFPSゲーム向けにデザインされた特別なゲーミング・サウンド・プロファイルを紹介。ゲーム用Super X-Fi製品であるUSBゲーミング ヘッドセット「SXFI GAMER」を、2020年の第2四半期を目処に海外で発売予定。

他にも、ドルビーとCreativeが共同開発したホームシアター サウンドバー「SXFI CARRIER」、ワイヤレスUSBヘッドフォン「SXFI THEATER」をテレビに接続するHDMI TVコンパニオン ボックス「SXFI TV」、ソフトウェアSuper X-Fi対応のハイブリッド型トリプル ドライバー搭載ワイヤレスイヤフォン「Aurvana Trio Wireless」も用意する。