ニュース
エソテリック、Grandioso K1X専用のDAC強化電源「PS1」。120万円
2020年1月17日 14:03
エソテリックは、GrandiosoシリーズのSACDプレーヤー「K1X」専用の外部電源「PS1」を2月1日に発売する。価格は120万円。「K1」に「PS1」を接続する端子を追加するサービスも3月1日に予約受付開始する。料金は15万円。
'19年9月に発売したGrandioso K1Xは、トランスポートメカ「VRDS-ATLAS」と、ディスクリート構成のDAC「Master Sound Discrete DAC」を搭載した一体型のSACDプレーヤー。DSD 22.5MHzやPCM 768kHzなどの最新フォーマットに対応している。
K1Xのアナログ回路(DACモジュール)専用外部強化電源ユニットとして発売される「PS1」は、本体内にDACモジュール専用の4つの独立電源トランスを搭載。K1X単体では、アナログ回路の前段(D/A段)と後段(バッファーアンプ段)がチャンネルあたり1つの電源トランスで駆動しているが、PS1を接続することでD/A段とバッファーアンプ段の電源トランスが独立。チャンネルあたり2トランスという仕様に強化される。
電源回路が倍の物量になることでDC電源供給の余裕が生まれ「力強い音色やS/N感の向上に貢献する」としている。
K1XにPS1を接続すると、K1Xの4つのトランスのうち、2つのアナログ回路用電源がシャットダウン。トランスの振動やアナログ回路への漏洩磁束を抑え、音質向上が期待できるという。
シャットダウン後は、残り2つの電源トランス(デジタル回路用/メカニズム駆動用)がそのまま稼働し続けるため、良質なアナログ用DC電源は、別ユニットから供給し、デジタル用はK1X内部の電源を利用することで、デジタル/アナログの電源を分離する。「アナログ回路のアイソレーションがより徹底され、優れた音質を実現する」としている。
4つのトランスを内蔵するPS1は、振動対策としてシャーシ構造にも配慮。各コンポーネントを固定するボトムシャーシは、電源トランスとその他のコンポーネントをそれぞれ別のレイヤーに固定するデュアルレイヤー構造を採用し、各コンポーネントの相互干渉を防いでいる。
また、剛性の高い重量級肉厚アルミパネル・エンクロージャーと、ESOTERIC独自のピンポイントフットにより、音質に影響を与える微小振動を極小にしているという。
PS1の出力は左右独立式。外形寸法は約445×452×132mm(幅×奥行き×高さ)、重量は23.7kg。P1X/D1X、C1などのDC 電源ユニットにも採用されているアルミダイキャストコネクターと、音質を吟味した1mの極太DCケーブル1ペアが付属する。