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次世代SACD/CDメカ「VRDS ATLAS」登場。エソテリックが新メカ&DACを披露
2018年11月16日 13:57
国内外のオーディオブランドが一堂に会する展示会「2018東京インターナショナルオーディオショウ」が、東京・有楽町の東京国際フォーラムで11月16日に開幕した。会期は11月18日までの3日間。入場無料だが、当日またはWebでの事前登録が必要。主催は日本インターナショナルオーディオ協議会(IASJ)。エソテリックブースでは、新たなSACD/CDトランスポートメカの「VRDS ATLAS」と、ディスクリートDACの「Master Sound Discrete DAC」、それらを搭載した製品を参考展示している。製品の発売日や価格は未定だが、来年1月頃の発売が予定されている。
エソテリックは開幕前に“革命的な”新製品を参考出品すると予告していたが、それが「VRDS ATLAS」、「Master Sound Discrete DAC」となる。
VRDS ATLASは、高速回転時の読み取り精度を高めた「VRDS-NEO」の登場から16年ぶりとなる、新開発の次世代メカと位置づけられている。ディスクと厳密に同径のターンテーブルに、ディスクを確実にクランプ。ディスク自身が持つ固有の振動や、メカニズム系の不要振動を徹底的に排除。ピックアップとディスクピット面の相対光軸精度を向上させ、不要なサーボ電流を極小化するといったVRDSの特徴は踏襲している。
ATLASでは、メカ自体を横方向に幅広く、高さ方向は低減、より低重心なメカになっているのが特徴。スピンドルモーターを小型化すると共に、配置をトレイの下に持ってくる事で低重心化を徹底している。
トレイの開閉もよりスムーズかつ、格納時にはより強固にホールドして振動を低減。奥に配置した制振素材にトレイの後部を押し付けるようにして振動を吸収させる。
パーツ自体にも制振対策を施しており、シャーシはスチールのプレスから、アルミの削り出しに変更。全体の重量も5.2kgから6.6kgへ重くなっている。
このメカを搭載したSACDトランスポートが「Grandioso P1X」となる。電源は別筐体、音質を重視したローフィードバック・DCパワーレギュレーターや、大容量トロイダルトランス×4などを搭載。HDMIを用いた超広域デジタル伝送の第5世代ES-LINK5に対応。端子はES-LINK×2、XLR×2、同軸×1の豊富なデジタル出力も搭載。最新型のGrandiosoカスタムVCXOクロックも搭載する。
「Master Sound Discrete DAC」は、自社設計のディスクリートDAC。内部で64bitの高精度な処理を行なうのが特徴。9個のエレメントを搭載し、それを用いてビットの増減を表現する。対応データはPCMが768kHz/32bit、DSDは22.5MHzまでサポートする。
この「Master Sound Discrete DAC」を搭載した最上位DACが「Grandioso D1X」。ES-LINK5に対応。独自の電流伝送「ES-LINK Analog」もサポート。C1と同等にアップグレードされた出力バッファー回路や、ローフィードバック・DCパワーレギュレーター、大容量トロイダルトランス×2などを搭載。最新型のGrandiosoカスタムVCXOクロックも搭載する。