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撮影舞台裏を激白。「1917 命をかけた伝令」約11分の新映像
2020年2月20日 13:14
2月14日より全国公開中の映画「1917 命をかけた伝令」。その監督サム・メンデスや撮影監督ロジャー・ディーキンス、主演ジョージ・マッケイとディーン=チャールズ・チャップマンらが本作に込めた想いや見どころについて語った約11分間の特別映像が解禁された。
解禁された約11分の映像は、第一次世界大戦を体験した祖父の話をきっかけに初の脚本執筆に挑んだというサム・メンデス監督による本作の題材・ストーリー、そしてワンカット撮影という技法を選んだ想いについて明かすところから始まる。続けて、スタッフだけでなくカメラに追い回されるキャストの動きも重要となる独特な撮影のなかで主演に大抜擢されたジョージ・マッケイとディーン=チャールズ・チャップマンが登場。
ジョージが「舞台の芝居と同じ。間違えたとしても演じ続けなきゃならない」、ディーンが「実際に台詞が被ることもあった」と明かすようにトラブルが起きても芝居と撮影を続行したというワンカット撮影ならではのエピソードとその実際の本編映像が明かされ、本年度アカデミー賞で撮影賞を受賞した巨匠ロジャー・ディーキンスが、自身の撮影にかけたポリシーについて熱く語る姿も映し出されている。
メイキング映像では、ロジャーが実際にカメラを覗いて撮影する様子や、サム・メンデスともにロケーションをみながら打ち合わせを重ねたり、ジョージやディーンも加わり美術セットも仕上がっていない平地の状態のロケ地でリハーサルに打ち込むシーンも。
ジョージがスタントを使わずに自ら激流に飛び込んだり、砂の塊が容赦なく舞う戦場を駆け抜けるという身体を張ったアクションに挑む姿のほか、「007 スペクター」や「007 スカイフォール」で活躍したプロダクション・デザインのデニス・ガスナー率いる美術チームが史実に忠実な塹壕や廃墟を作り上げ、照明チームがロジャーの監修の元で夜間シーンの撮影に試行錯誤する様子なども観られる。
サム・メンデス監督、ロジャー・ディーキンス、主演キャストの2人はもちろん、本作に参加したすべてのクルーが、“リアルタイムで物語を描く”ことを徹底的に追求して、本作の制作に挑んだことが伝わる映像となっている。
作品について、ロジャー・ディーキンスは「実際にスクリーンで観て、ワンカット撮影の世界と、その撮影技術を堪能してほしい。」とコメント。サム・メンデスは「"ワンカットで撮影する”そう決めた覚悟が重要なんだ。それが観客の心に響く作品に結実すればこんなに嬉しいことはないね。」と話している。