富士フイルム、秒間15コマ連写、4K/60p対応のXシリーズ最上位「X-T4」

富士フイルムは、デジタルカメラ「Xシリーズ」の新モデルとして、15コマ/秒の高速連写と最短約0.02秒のAF、新開発大容量バッテリーによる約500枚の連続撮影、4K/60p 4:2:0 10bit動画のカメラ内SDカード記録にも対応したフラッグシップ「X-T4」を4月に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はボディ単体が20万4,500円前後、レンズキット(XF16-80mmF4 R OIS WR付き)は26万4,500円前後。カラーはブラックとシルバー。

「X-T4」にXF16-80mmF4 R OIS WRを取り付けたところ。シルバーモデル

Xマウントを採用、有効約2,610万画素のAPS-Cセンサーを搭載したミラーレス。センサーは裏面照射型の「X-Trans CMOS 4」。画像処理エンジン「X-Processor 4」と組み合わせ、「写真フィルムなどの研究開発で80年以上にわたり培った色再現技術との組み合わせで、人間の記憶に残る鮮やかな色『記憶色』を実現する」という。

ブラックモデル

X-Tシリーズとして初めて、ボディ内手ブレ補正機能を搭載。X-H1と比べ、8倍のブレ検出精度を持つというジャイロセンサーと、 シャッター時の微振動を効果的に抑制する衝撃吸収機構などを新たに採用。5軸・最大6.5段の手ブレ補正効果を発揮する。「スポーツをはじめとするアクティブな撮影シーンや、夜景などの暗い撮影シーンでも、快適な手持ち撮影を可能にする」という。

新開発のフォーカルプレーンシャッターを採用。高性能なモーターによりシャッターを駆動させることで、15コマ/秒の高速連写を実現。レリーズタイムラグも約0.035秒に抑えた。シャッターの耐久性も、従来機の2倍に向上させつつ、静音化も実現したとする。

なお、秒間15コマはメカニカルシャッター設定時で、電子シャッター設定時では、30コマ/秒のブラックアウトフリー高速連写が可能。

アルゴリズムのさらなる進化などにより、最短約0.02秒の高速AFを実現。優れた動体追従AFで、カメラに向かって来る被写体や、カメラから離れていく被写体も正確に捉え続けられるという。顔・瞳AF性能も向上させ、快適なポートレート撮影が可能。

動画撮影機能も強化。4K/60p 4:2:0 10bitでのカメラ内SDカード記録が可能。HDMI出力では、より多くの色情報を記録できる4K/60p 4:2:2 10bitに対応する。

動画用には電子式手ブレ補正機能を新たに搭載。手ブレに合わせてフレーミングを微調整することで、手持ちによる動画撮影で生じるブレを徹底的に補正。フルHD/240pのハイスピード撮影もでき、最大10倍のスローモーション映像で再生できる。

ボディ天面に、静止画/動画切換ダイヤルを新たに搭載。静止画・動画撮影の設定を独立して行なえ、「動画専用操作」モード使用時では、予め選択した動画撮影の設定を記憶することで、静止画撮影から動画撮影への移行も速やかに行なえる。

新開発の大容量バッテリー「NP-W235」を採用。ノーマルモードで約500枚、エコノミーモードで約600枚の連続撮影が可能。NP-W235を2つ装填できる縦位置バッテリーグリップ「VG-XT4」(別売)との組み合わせでは、最大約1,700枚の連続撮影に対応する。

ファインダーのライブビュー設定は、3つのブーストモードから選択可能。撮影シーンや被写体に応じて、暗所でも被写体を正確に捉える「低照度優先」モード、被写体の細部まで映し出す「解像度優先」モード、被写体の動きをなめらかに表示する「フレームレート優先」モードを設定できる。