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ソニー、立体音場を実現する「360 Reality Audio」でアーティスト支援
2020年5月1日 13:40
ソニーは、新型コロナウイルス感染症の影響を受けているアーティストやクリエイター、ミュージシャンが、継続的に創作・演奏活動に取り組めるよう、米Inspiration is Everythingが運営するMusic.comが主催する、米国のアーティスト支援活動「500 ARTISTS WANTED」に参画。没入感のある立体的な音場を実現するという「360 Reality Audio」を活用した楽曲制作の支援、及び支援金の贈呈を予定している。
具体的には、楽曲とその背景にあるストーリーをMusic.com上で募集。500組のアーティストに1組あたり250米ドルを贈呈する。
さらに、Music.comとソニーが選定した25組の楽曲をサウンドエンジニアによって360 Reality Audio対応楽曲にリミックス。Music.com上で公開する。
ソニーが提案している360 Reality Audioは、オブジェクトベースの空間音響技術を用いた新しい音楽体験。コンテンツ制作時には、アーティストやクリエイターの創造性や音楽性に従って、ボーカル、コーラス、楽器などの音源に位置情報をつけて球状の空間に配置することが可能。また再生時には、アーティストと同じ空間にいるかのような、音に包まれる体験が楽しめるとする。
これらの支援に係る費用は、新型コロナウイルス対応の最前線にいる医療従事者や、影響を受けている子供たち、クリエイティブコミュニティなどへの支援実施のためにソニーが立ち上げた「新型コロナウイルス・ソニーグローバル支援基金」から拠出する。
この取組について、ソニーホームエンタテインメント&サウンドプロダクツ モバイルプロダクト事業部長の中村裕氏は、「クリエイターや音楽業界との関係性が深い会社として、新しい音楽体験 "360 Reality Audio "を活用し、音楽活動に制約が生じているアーティストやクリエイターの方々に作品発表の機会を提供していきたい」とコメント。
Music.comのロビー・ウェルズ氏は、「Music.comはアーティストコミュニティを支援する方法をソニーとともに模索してきました。今私たちにできることの一つとして、今回の活動を企画しました。この活動を通じて、アーティストから楽曲を募集し、それら楽曲を背景にあるストーリーとともにプロモーションできることは有意義であり、それができることを大変嬉しく思っています」とコメントしている。