B&W、700シリーズに2つの“Signature”モデル。「705」と「702」

「702 Signature」(左)、「705 Signature」(右)

ディ—アンドエムホールディングスは、Bowers&Wilkins(B&W)ブランドのスピーカー700シリーズから、フロアスタンド型の「702 Signature」とブックシェルフ型の「705 Signature」を7月31日より発売する。価格は702が1本331,000円、705がペアで353,000円。

2017年に発売された700シリーズのSignatureバージョンで、現在のB&Wの設計、エンジニアリング、製造プロセスの頂点を表すとしている。

どちらのモデルにも、Mundorfの特別な処理とアップグレードされたシグナルパスコンデンサー、より大きなヒートシンクを搭載。702ではクロスオーバーの低域側フィルターにアップグレードされたフィルターコンデンサーを備えている。

どちらもカーボンドーム・ツイーターを備えており、600シリーズで使用されているアルミニウム・ダブルドームと、800シリーズ・ダイヤモンドで使用されているダイヤモンドドームのパフォーマンスギャップを埋めるように設計。

カーボンドームは2つのセクションでの構成で、外面部分は30ミクロンのアルミニウムドームで、カーボンのPVD(物理的気相蒸着)コーティングで補強。2番目のセクションは、メインドームの形状に一致するようにプロファイルされた300ミクロンのカーボンリングがメインドームの内面に接着されている。その結果、不必要に質量を大きくすることなく47kHzの高域一次共振周波数を得ることで、高い剛性と低ひずみ特性が実現されるという。

ツイーター・オン・トップのデザインが特長で、ソリッドボディー・トゥイーター・テクノロジーを採用。アルミニウムブロックから削り出した強固で共振の少ない構造と、1kg以上の重さで非常に鳴きにくいという。また、この設計により、ツイーターボディをドームのヒートシンクとしても使える。

コンティニュアムコーン・ミッドレンジドライバーを搭載。コーンがピストンモードから分割共振モードに突然遷移するのを防ぎ、高度にコントロールされた分割共振を提供して、より透明で詳細なミッドレンジを実現するとしている。

702 Signatureでは、FEA(Finite Elemente Method)有限要素法による最適化のアルミニウム・シャーシーを使用した専用ミッドレンジFSTドライブユニットを搭載。シャーシーの前面にコントロールされたマスダンパーを追加することで改良しており、シャーシーに残っている共鳴が抑え、よりクリーンなミッドレンジになるという。800シリーズ・ダイヤモンドで使用されている方式を簡素化したミッドレンジ・デカップリングシステムも備える。

ベースドライバーにはエアロフォイル形状のEPS(expandedpolystyrene)の内側と外側にスキンを貼った複合構造を採用。低音のパフォーマンスが劇的に向上したとする。