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B&W、ユニットとネットワークが進化、ゴールドが光る「700 S3 Signature」

左から、ブックシェルフ「705 S3 Signature」ミッドナイトブルー・メタリック、フロア型「702 S3 Signature」のダトク・グロス、ミッドナイトブルー・メタリック

Bowers & Wilkinsは、「700 S3」シリーズのスピーカーに、最新技術を投入した「700 S3 Series Signature」を3月29日に発売する。3機種ラインナップし、価格はフロア型「702 S3 Signature」が719,400円(1台)、ブックシェルフ「705 S3 Signature」が719,400円(ペア)、センターの「HTM71 S3 Signature」が519,200円(1台)。センターもあるため、シアタースピーカーとして使うこともできる。

いずれのモデルも、仕上げはミッドナイトブルー・メタリック、ダトク・グロス突板仕上げから選択可能。限定モデルではなく、通常の700 S3シリーズと併売される。

センターの「HTM71 S3 Signature」
ミッドナイトブルー・メタリック
ダトク・グロス

通常モデルとSignatureモデルの内部的な違い

700 S3シリーズに「オーディオ開発における最新の成果を反映した」というのが「700 S3 Signature」となる。

ツイーター・オン・トップのグリルメッシュが進化

3機種に共通する進化点として、いずれも25mmのカーボンドームツイーターとチューブローディング・システムをソリッドボディに収納した、ツイーター・オン・トップを採用しているが、そのツイーターを保護するグリルメッシュが新しくなっている。

このグリルメッシュは、800 Series Signature用に開発されたもので、従来は横目だったメッシュが、縦目になり、メッシュを構成するワイヤーも細くなり、開口率がアップ。抜けがよくなり、空間表現力もアップしているという。

左が通常の700 S3、右が700 S3 Signatureのグリルメッシュ。ワイヤーが細く、開口率もアップしている

ユニットも進化。フロア型のウーファーや、ブックシェルフのミッドウーファーの背面にあるダンパーに手を入れており、そこに含浸させる樹脂を新しいものにする事で、しなやかさがアップ。最低共振周波数(f0)は通常モデルと同じだが、サスペンションが動いた時に発生するわずかなノイズも、新しいダンパーでは低減されているという。

これにより、新品で購入して、音が本領を発揮する“ならし運転”にかかる時間が、従来の半分ほどで済むようになったという。

左が、新しい樹脂を含浸させたダンパー

ネットワーク部分が大きく進化。定数などに変化は無く、Mundorfの「EVO Silver-Gold Oil」コンデンサーを使っているのも通常モデルと同じだが、その足元のリードを、より高品位な銅のリードである「カッパーアンジェリーク・ワイヤーリード」に変えている。このリードは、800シリーズで使っているものと同じ。

また、LF用に空芯コイルを使っているが、そのチョークコイルをより大型のものにする事で、直流抵抗を30~40%低くした。コイルでロスになる電力が少なくなる事で、ロスの少ないネットワークとなり、アンプから見たときのダンピングも良くなり、ウーファー帯域のレベルが少しアップしたとのこと。

空芯コイルの比較。手前の赤いコイルが通常モデルに使っているもので、Signatureモデルではより大型のものを使っている

さらに、背面のスピーカーターミナルのパーツもグレードアップ。真鍮素材を切削し、その表面にニッケルの厚膜メッキをかけて作っているものだが、ノブ以外のポスト部分において、真鍮のグレードをより良いものに変更。不純物、特に鉛の少ない真鍮を使うことで、電気抵抗が低くなり、情報のロスが少なく、固有のキャラクターも少ないターミナルになったという。

なお、ターミナル・プレートの上部には「Signature」ロゴを配置している。

見た目で違いはわからないが、スピーカーターミナルに使っている真鍮のグレードがアップ。ターミナル・プレートの上部にはSignatureロゴもある

外観的な違い

前述の通り、Signatureモデルは仕上げにミッドナイトブルー・メタリックとダトク・グロスを用意。クリアラッカーを何層も塗り重ねた、手間をかけた仕上げになっている。

さらに、ドライブユニットポッドとツイーター・グリルの周囲に、ゴールドカラーのダイヤモンドカット・トリムベゼルで縁取っているのもSignatureモデルのみの特徴。光の具合で、ゴールドが光る高級感のある外観になっている。

ユニットの周囲が、ゴールドカラーのダイヤモンドカット・トリムベゼルで縁取られているのがデザイン的アクセント

各モデルの仕様

702 S3 Signature

702 S3 Signatureは、25mmのデカップリング・カーボンドーム・ツイーター×1、150mmコンティニュアム・コーン・FSTミッドレンジ×1、165mmエアロフォイル・プロファイル・バス×3を搭載した、3ウェイ5スピーカーのバスレフ型。

再生周波数帯域は28Hz~33kHz(-6dB)。インピーダンスは8Ω。台座を含む外形寸法は、290×410×1,138mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は35.3kg。

705 S3 Signature

705 S3 Signatureは、25mmのデカップリング・カーボンドーム・ツイーター×1、165mmコンティニュアム・コーン・バス/ミッドレンジ×1を搭載した、2ウェイ2スピーカーのバスレフ型。

再生周波数帯域は50Hz~33kHz(-6dB)。インピーダンスは8Ω。最大外形寸法は、192×337×413mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は10.4kg。

HTM71 S3 Signature

HTM71 S3 Signatureは、25mmのデカップリング・カーボンドーム・ツイーター×1、130mmコンティニュアム・コーン・FSTミッドレンジ×1、130mmエアロフォイル・プロファイル・バス×2を搭載した、3ウェイ4スピーカーのバスレフ型。

再生周波数帯域は45Hz~33kHz(-6dB)。インピーダンスは8Ω。最大外形寸法は、628×356×233mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は18.4kg。

スピーカーケーブルプレゼントキャンペーンも

2024年3月1日~6月30日の期間で実施中、「700 S3シリーズ」が対象の「高音質スピーカーケーブルプレゼントキャンペーン」。その対象製品に、新製品の702 S3 Signatureおよび705 S3 Signatureも追加される。

対象購入期間中に700 Series Signatureおよび700 S3シリーズのステレオスピーカー(1組)を購入の上、応募した全員に、700 S3シリーズにマッチするAudioQuestのスピーカーケーブル「Rocketシリーズ」の「Rocket 33.2」、または「Rocket 11」(3m/ペア/シングルバイワイヤ/金メッキバナナプラグ仕様)がプレゼントされる。

【キャンペーン期間】
・対象購入期間:2024年3月1日~2024年6月30日
・応募締切:2024年7月8日23時59分
・対象製品
700 S3シリーズ 702 S3 Signature、705 S3 Signature、702 S3、703 S3、704 S3、705 S3、706 S3、707 S3 ※センタースピーカー(HTM71 S3 Signature、HTM71 S3、HTM 72 S3)、スピーカースタンド(FS-700 S3)、サブウーファー(DB4S)は対象外
・プレゼント賞品
702 S3 Signature、705 S3 Signature、702 S3、703 S3、704 S3購入の場合:Rocket 33.2(3m/ペア/シングルバイワイヤ/金メッキバナナプラグ仕様/単品価格105,600円)
705 S3、706 S3、707 S3購入の場合:Rocket 11(3m/ペア/シングルバイワイヤ/金メッキバナナプラグ仕様/単品価格56,100円)

詳細はキャンペーン応募フォームを参照のこと

キャンペーン応募フォーム