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日テレ、テレビ番組をネット同時配信へ。10月~12月にトライアル実施

日本テレビは27日に開催した定例記者会見において、テレビ放送の、インターネットでの同時配信について、今年10月から12月にトライアルを実施する方向で作業を進めている事を明らかにした。すべての番組ではなく、「プライムタイムの番組で、特に権利者の許諾等々、ネットワークのコンディションにかなうものを配信する予定」だという。

同時配信の意義について日本テレビでは、「視聴環境が大きく変化する中、テレビを持っていない、あるいはテレビを見る機会が少ないデジタルデバイスのユーザーの皆さんに対して、地上波のコンテンツとの接触機会をとにかく促進する」と説明している。

なお、定例記者会見ではコロナ禍における視聴率の動向についても説明。日本テレビでは、17週連続で個人視聴率三冠、およびノンプライムとプラチナを入れた五冠を獲得。「コロナ禍において在宅者が急増しているので、視聴率は上昇傾向にある。どの局も昨年と比べて視聴率を伸ばしているが、当社はファミリー層をターゲットにしている番組が視聴者の方に受け入れられたようだ」と分析。

一方、放送収入の4月期タイムは、レギュラーはほぼ前年並みで堅調に推移しているが、ゴルフ、プロ野球などスポーツの単発が減少。スポットは前年比で大幅減となった。特にサービス、交通、レジャー、映画、化粧品、トイレタリー、飲料などコロナ禍での出稿の手控えが大きく影響したという。

放送外の収入では、「今日から俺は!!劇場版」が好調。「非常にいい形でスタートし、先週末で興行収入も20億を超えた。昨年大ヒットし、日本テレビの実写映画の記録を塗り替えた『キングダム』を超えることを目指している」という。