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「NHKプラス」申込数30万件突破。「非常に順調な滑り出し」

スマホアプリで「NHKプラス」を利用しているところ

NHKは、4月1日から本格サービスを開始した放送のインターネット同時配信サービス「NHKプラス」について、3月から1カ月実施された試行期間に33万件の利用登録の申し込みがあったと発表した。2日に行なわれた記者会見で、前田晃伸会長は「立ち上がりそのものは非常に順調な滑り出し」と評価した。

NHKプラスは、NHKの持つ豊富な番組コンテンツを「いつでも、どこでも、何度でも」楽しめる環境として用意することで、視聴機会の拡大を図るサービス。地上2波の総合テレビと教育テレビをサイマル配信するほか、放送終了時刻から起算して7日間の見逃し番組配信も実施している。4月からの本格スタートでは、毎日これまでより1時間早い午前6時からサイマル配信が行なわれている。

利用者からは、「出勤や帰宅の途中に最新のニュースを見ることができて便利」、「見逃した番組、録画し忘れた番組を1週間配信してくれるのはありがたい」といった声が寄せられているとのこと。

一方で、試行期間に「登録の方法がわかりにくい」という声が寄せられたため、サービスを説明するページの表現を見直したという。

同サービスは、2020年度に最大350万IDに対してサービスを提供できる体制を構築している。前田会長は「当初、想定以上に申し込みが殺到したということもございました。この先の見通しですけれども、これちょっと、何とも申し上げることが難しいんですけど、350万IDというのは、これは別にID獲得の目標という形で設定したものではございませんので、それくらい来ても大丈夫だというような設計になっております。そういう意味で、今のところ順調ですけども、オリンピックの延期の影響がどれくらい出るかというのはちょっと申し訳ないですが、読めません」と説明。

さらに、「今後も利用される方々のご意見をサービスの向上に活かしながら、NHKの公共性の高い放送番組や情報などのコンテンツをいつでも、どこでも、何度でも受け取っていただけるサービスとして育てていきたい」と語っている。