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LINN、“ほぼ全てを刷新”一体型オーディオ第5世代「MAJIK DSM/4」

新モデル「MAJIK DSM/4」

リンジャパンは、ネットワークプレーヤーとアンプを組み合わせたMAJIK DSMシリーズの新モデル「MAJIK DSM/4」を発表した。価格は55万円。

第5世代となる「MAJIK DSM/4」では、外観を含むほぼ全てを刷新。「2020年にふさわしい“プレミアム1BOXシステム”としてフルモデルチェンジする」という。なお、「シンプルな1Box Music Systemとしてのコンセプトを明確にするため」として、これまで搭載していたEXAKT LINK端子、Aktiv Module搭載機能、Surround Processing Module搭載機能は省かれた。また、バインディングポストが小型なため、スピーカーケーブルにはバナナプラグ推奨となっている。

外観は、上位機「SELEKT DSM」の意匠・デザインを踏襲。従来モデルよりコンパクトな筐体になり、有機ELによりクリーンに浮かぶアクリルのフロントパネル/ディスプレイ部を採用。「シックで都会的なデザインと相まって“音楽を奏でる美しい箱”というコンセプトを際立たせている」という。

「MAJIK DSM/4」

DACは、最上位「KATALYST DAC Architecture」からの流れを汲む新型DACシステムを搭載。安定供給されるReference Level Voltage、ウルトラロージッター・クロックシステム、上位機種と同一のアップサンプリング/ビット拡張アルゴリズムを採用。「音楽の微細な表情を失わず、揺らぎのない忠実でオープンな再生」が可能という。

URIKA IIで話題となった、革新的なアナログ+デジタル・ハイブリット・フォノイコライジングシステムも搭載。歪みと位相回転のないデジタルRIAAイコライジング、究極のSN比を誇るという増幅を組み合わせ、「雑味のないありのままのレコードサウンドをお楽しみ頂ける」とする。

デジタルソース、アナログ入力どちらにも、定在波除去システム「Space Optimisation」(無料)が活用できる。

ボリューム部分には、シグナルロスを生むアナログコンポーネントを排除し、高精度・高静粛のデジタル音量コントロールシステムを採用。上級機で採用される35bitデジタルボリュームを使っている。

パワーアンプは、SELEKT DSMで初めて本格採用された、ビスポーク設計「LINN - Class Dアンプ」を搭載。低ノイズ、低歪、高効率変換を誇り、従来のCHAKRAアンプを大きく凌ぐパフォーマンスを持つという。

フロントにヘッドフォン出力を備え、高品位でパワフルな新設計ヘッドフォンアンプも搭載する。

電源部には、最新バージョンの「Dynamik Power Supply」を搭載。LINNが得意とするスイッチ・モード電源で、アルミ素材を全面採用。大きなヒートシンクも不要なClass Dアンプの搭載などにより、「音質のための徹底したシールド対策を施しながら、驚くほどの軽量性を実現した」とする。重量は4.1kg。

ネットワークプレーヤーとしては、TIDAL(日本未サービス)、Spotify connect、roon、Airplay、Tune In、Calm Radioなどに対応。Amazon Music HDにも対応予定。Wi-Fi、Bluetooth機能に対応し、5.6MHzまでのDSDファイル再生も可能。HDMI入力も備え、ARCにも対応する。今後のアップデートにより、Airplay2にも対応予定。

音声フォーマットはFLAC、Apple Lossless、WAV、MP3、WMA、AIFF、AAC、OGG、DSD。PCMは192kHz/24bitまで、DSDは5.6MHzまで再生可能。

LAN端子と無線LANを搭載。入力端子は、RCA(Line/MM Phono選択)、HDMI×4、HDMI ARC、光デジタル、同軸デジタル入出力、USB-Bを搭載。出力はHDMI、同軸デジタル入出力、RCA出力、ヘッドフォン出力を備える。スピーカー用アンプの出力は100W×2。外形寸法は、350×350×100mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は4.1kg。