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Technics、リファレンスクラス初のプリメインアンプ「SU-R1000」を海外発表
2020年9月2日 17:07
テクニクスは海外で、リファレンスクラス初となるプリメインアンプ「SU-R1000」を発表した。
出力段のローパスフィルターに信号を伝送する際に、スピーカーのインピーダンスによって周波数特性に乱れが生じるデジタルアンプの欠点を防ぐための「LAPC」(Load Adaptive Phase Calibration)や、高精度なジッター削減回路と高精度PWM変換回路により、既存のデジタルアンプの弱点を排除した独自の「JENO」を投入。
「SU-R1000」ではさらに、ADCT(アクティブディストーションキャンセリングテクノロジー)を新たに開発。ADCTは、スピーカーの逆起電力と電源電圧降下によってパワーステージで発生する歪みを正確に抽出するというもので、それをもとに、出力デジタル信号を補正。強力なスピーカー駆動力と同時に、低ノイズ化を実現でき、「音質のさらなる充実を実現する」という。
電源も進化。新しいスイッチング電源システム「Advanced Speed Silent Power Supply」により、SN比が改善。さらに、回路ブロックごとに独立した4つの電源ユニットを搭載することで、優れたセパレーションとダイナミックなサウンド再生を実現。パワーデバイスには低抵抗のGaN(窒化ガリウム)が組み込まれている。
Phono入力も搭載。デジタルテクノロジーを使い、正確なイコライザーカーブを実現。カートリッジのクロストークを改善し、カートリッジとフォノイコライザーのマッチングによって決定される周波数特性を高めることで、高音質を実現する「インテリジェントフォノEQ」を搭載している。
デジタルアンプでは動作タイミングのクロック精度が重要となるが、それを高めるために、バッテリー駆動のクロックジェネレーターを搭載。バッテリーを使うことで、電源ノイズによるクロック信号への悪影響を排除。「優れた音像定位とクリアな音空間表現を実現する」という。
入力端子として、Phono XLR入力と、2系統のUSB-B入力など、豊富な端子を備えている。