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TCL、量子ドットLEDの8Kテレビ発表。新プロセッサ「AiPQ Engine Gen 2」も

8K液晶テレビ「X91シリーズ」

中国TCLは3日(現地時間)、ドイツ・ベルリンで開催中の国際コンシューマエレクトロニクス展示会「IFA 2020」において、量子ドットLED技術を採用した8K液晶テレビ「X91シリーズ」を発表した。今後地域を限定して販売する。

8K/7,680×4,320ドットの75型液晶パネルを採用。光を別の波長(色)の光に変換する微細な半導体結晶を用いた量子ドットLED技術“QLED”により、効率よく鮮明な色を生成。直下型LEDバックライトとローカルディミング技術を組み合わせることで、輝度ピーク1,000nitsを確保し、忠実なHDR映像を再現するという。

Dolby Vision/Atmosのほか、HDR10+をサポート。またIMAX Enhanced、および8K Associationにも認定。オンキヨーがカスタムしたスピーカーを搭載する。

Android TV OSを搭載。Googleアシスタントを使ったハンズフリー操作が行なえるほか、Amazon Alexaもサポート。ディスプレイ上部にはポップアップカメラを内蔵しており、ビデオチャットなどに利用できる。

Dolby Atmos対応サウンドバー「TCL TS9030 RAY・DANZ」も発売する。独自のRAY・DANZテクノロジーによって、高品位なホームシネマサウンドを実現。ワイヤレスサブウーファーを組み合わせ、臨場感あふれる経験を提供するという。デュアルインテグレーテッドサブウーファーを装備したサウンドバー「TS8111」も用意する。

Dolby Atmos対応サウンドバー「TCL TS9030 RAY・DANZ」
サウンドバー「TS8111」

機械学習を組み込んだ最新プロセッサー「AiPQ Engine Gen 2」も発表。様々なコンテンツジャンルと周辺の視聴環境に応じて、リアルタイムにオーディオ・ビジュアルを自動調整。4K/HDR映像においては、カラー、コントラスト、明瞭度を最適化することで、TCLテレビのポテンシャルを最大化。また優れたアップスケーリングにより、低解像度のコンテンツも4Kテレビで楽しむことができるという。

最新プロセッサー「AiPQ Engine Gen 2」

なおTCLは今年、JOLEDと業務提携を結び、インクジェット印刷技術を使ったテレビ向け大型有機ELディスプレイの共同開発を開始。今後、TCLの量子ドット技術(Quantum Dot)を活用した「QD-OLED」の開発を進めていくという。

TCL@IFA Berlin 2020 livestreaming