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JOLED、中国TCL CSOTと資本業務提携。印刷方式のTV向け大型有機EL開発へ

JOLEDは19日、中国TCL Tech傘下のディスプレイパネルメーカー、TCL華星光電技術有限公司(TCL China Star Optoelectronics Technology:TCL CSOT)と資本業務提携契約を締結。JOLEDは、華星光電日本(CSOT-JAPAN)を引受先とする第三者割当増資により200億円を調達するとともに、独自の印刷方式有機ELディスプレイ製造技術を活用し、TCL CSOTとテレビ向け大型有機ELディスプレイの共同開発を開始する。

JOLEDは、2015年の設立以来、効率的な生産を可能とする印刷方式での有機ELディスプレイの研究開発を重ね、2017年には医療用モニター向け中型有機ELディスプレイ製品の出荷を開始している。

今後も中型ディスプレイを量産していくとともに、「TCL CSOTとの共同開発を通して、印刷技術の大型ディスプレイへの有効性を実証していく。独自のRGB印刷方式有機ELディスプレイ製造技術をもって、有機EL分野において独自の地位を築き、先進のデバイスにより“ワクワク”と“感動”にあふれる世界を実現するというミッションに挑戦し続ける」としている。

TCL CSOTは、テレビとモバイル向けディスプレイパネルにおける世界第2位のパネルメーカー。中国とインドにおける、基板サイズG6からG11の、液晶、LTPS、有機EL、またその他の技術にまたがるディスプレイ製造設備に300億ドル近い投資を実施している。

JOLEDは、印刷方式による4K有機ELディスプレイ製品の生産を行なう、世界で唯一の会社(2020年5月、JOLED調べ)。有機ELディスプレイの製造方法のひとつである「印刷方式」は、有機EL材料を印刷により塗布・形成する技術で、生産工程がシンプルで多様な画面サイズに対応できるのが特徴。