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GRADO、ジャラ材ハウジングのミッドレンジカートリッジ
2020年9月14日 12:45
ナイコムは、GRADOブランドが新たに展開するミッドレンジ向けMI型フォノカートリッジ「Timbre Series(ティンブレシリーズ)」から、オーストラリア産ジャラ材をハウジングに使用した「Reference3(リファレンス3)」、「Master3(マスター3)」、「Sonata3(ソナタ3)」、「Platinum3(プラチナム3)」を9月18日に発売する。
4モデルそれぞれにステレオ用とモノラル用、高出力(4mV)タイプと低出力(1mV)タイプを用意し、価格はReference3が165,000円、Master3が110,000円、Sonata3が66,000円、Platinum3が44,000円。
GRADOのミッドレンジ向けMI型フォノカートリッジは、これまで「Statement」と「Reference」の2シリーズをラインナップしていたが、音響特性に優れたウッドハウジングとGRADOテクノロジーのさらなるブラッシュアップをコンセプトに、ティンブレシリーズに統合した。
今回発売する4モデルは、発売中の「Opus3」で採用しているメイプル材ではなく、GRADOが上位モデルで採用してきたオーストラリア産のジャラ材をハウジングに使用しており、「クリアネスとジャラ材特有の深みのあるサウンドが共存する、新たなGRADOサウンドを提供」するという。
ティンブレシリーズのなかで最上位に位置づけられるReference3は、高い密度と硬度をあわせ持つジャラ材に、さらに硬度を高める独自処理を施し、徹底した共振抑制とハウジングとしての最適化を施したという。
OTLカンチレバーは5ピースで、独自設計の天然ダイヤモンドを使用した楕円形無垢針を搭載。コイルは高純度のUHPLC(Ultra high purity long crystal)無酸素銅。
Master3も、Reference3と同じく独自の硬化処理が施されたジャラ材をハウジングに採用している。OTLカンチレバーは5ピースで、コイルにはUHPLC無酸素銅を採用、針は人⼯ダイヤモンドを使用した楕円形の無垢針。
Sonata3とPlatinum3のハウジングは、硬化処理の施されていないジャラ材を使っており、素材が持つ音響的特徴を楽しめるという。どちらもOTLカンチレバーは4ピース、コイルには上位2モデルと同じUHPLC無酸素銅が使われている。
針は、Sonata3が人工ダイヤモンドを使用した楕円形無垢針、Platinum3は針先に人工ダイヤモンドを使用した楕円形針となっている。
再生周波数帯域は全モデル、全タイプで10Hz~60kHz、適合負荷は10k~47kΩ、適合針圧は1.6~1.9g。出力抵抗は全モデル共通で高出力タイプが660Ω、低出力タイプが70Ω。インダクタンスは高出力タイプが55mH、低出力タイプが6mH。
重量はReference3とMaster3が10g、Sonata3とPlatinum3が9g。