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オーテク、卓上サイズの真空管&トランジスタヘッドフォンアンプとDAC

ハイブリッドヘッドフォンアンプ「AT-BHA100」(右)とD/Aコンバーター「AT-DAC100」(左)

オーディオテクニカは、真空管とパワートランジスターのハイブリッドヘッドフォンアンプ「AT-BHA100」と、D/Aコンバーター「AT-DAC100」を23日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は「AT-BHA100」が120,000円前後、「AT-DAC100」が85,000円前後。

デスクトップで使えるコンパクトサイズながら、DSDなどの高品位フォーマットに対応。バランス接続対応の「ATH-ADX5000」や「ATH-AW」シリーズ、「ATH-MSR7b」といったHi-Fiヘッドホンと「最高のマッチングでお楽しみいただける」という。

ヘッドフォンアンプ「AT-BHA100」

真空管とパワートランジスターのハイブリッド仕様ヘッドフォンアンプ。「ほかには味わうことのできないユニークな音響特性で、ハイレゾ音源のリアルな空間表現と高い没入感を創出」する。

計4本の真空管が使われている

真空管は音質の良さと信頼性に定評のあるJJ ELECTRONICのスロバキア製「ECC83S」を採用した。アンプ回路の独立性にこだわったといい、回路ごとに計4本の真空管が使われている。音が立ち上がる際に、自然で豊かな倍音成分を伴うため、音に厚みと臨場感をもたらすとのこと。

コンパクトなサイズながら、強い駆動力を持つパワートランジスターを採用。ハイサンプリング音源をワイドレンジに、空気感までも表現するという。セパレーションや解像感を最大限に引き出すべく、左右のアンプ回路とバランスのホット・コールドのアンプ回路を、それぞれ分離させた4つの独立アンプ回路構造となっている。オペアンプはNJRの「MUSES8820」。

本体背面

バランス接続端子は4.4mmとXLR-4pinの2系統を備え、幅広いヘッドフォンに対応。6.3mmのステレオ標準端子も2系統備え、異なるインピーダンスのヘッドフォンを2台同時に駆動することもできる。各音量も個別のボリュームノブで調整可能。

D/Aコンバーター「AT-DAC100」

768kHz/32bitのリニアPCMやDSD 22.4MHzに対応するD/Aコンバーター。心臓部にはAKM製「AK4452VN」を搭載し、高S/Nと低歪みを実現したという。

真空管アンプと組み合わせると、D/Aコンバーターの高周波ノイズが真空管に影響を与え、アンプのノイズ性能が劣化しやすいという特性があるが、「AT-DAC100」では独自のチューニングにより高周波ノイズの流失を抑え、ハイレゾ音源が本来持つ高品位な再生を可能にしたといい、特に同日発売の「AT-BHA100」との組み合わせに最適とのこと。

電源は、歪み特性に優れたアナログデバイス社の高品位電源を搭載。電源供給を安定化させることで、D/Aコンバーター本来の性能を引き出し、幅広いフォーマットの高品位音源を正確に再生するという。オペアンプはTI製「LME49860」。

本体背面

入力はUSB入力2系統(USB Type-C/USB Type-B)とデジタル入力2系統(光/同軸)を備え、さまざまな機器とダイレクトに接続できる。