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GENELECのキャリブレーションソフトに新UI、日本語対応の最新版

ジェネレックジャパンは、設置環境に合わせたサウンドの自動キャリブレーションが可能なソフトウェアの最新バージョン「GLM 4」の提供を開始した。今回のメジャーアップデートでは、新しいユーザーインターフェースが採用されたほか、日本語を含む全7カ国語のサポートなどが行なわれている。

「GLM Kit」

GLM 4の利用には別途、キャリブレーション用マイクやネットワークアダプターなどがセットになった「GLM Kit」が必要。

六角形の新ユーザーインターフェースを採用した

今回のアップデートでは、フィンランドを代表するデザイナー、Harri Koskinenと共同開発した直感的かつ簡単な操作を可能とする新しいユーザー・インターフェースを採用。六角形を採用したデザインで、モニターの配置やレイアウト作成も自由自在という。シンプルなステレオから5.1chサラウンド、さらには3Dイマーシブオーディオにいたるまで簡単に拡張することもできる。

マルチ・ポイントによる測定についても、従来は最大4カ所までの測定だったが、アップデートにより無制限でのマルチ・ポイント測定をサポート。ユーザーの必要に応じて、追加ポジションでの測定を無制限に行なえるため、より理想的なキャリブレーションが可能となった。

日本語を含む7カ国語に対応

対応OSも、Windows 10(64bit)や、mac OS 10.11-11.0.1(Intel CPU)、mac OS 11.0.1(Apple Silicon CPU、要Rosetta)など「現在スタンダードのOS」に対応。インストール時に選択できるデフォルト言語も英語に加え、日本語、中国語、フィンランド語、ドイツ語、韓国語、スペイン語の表示、ダーク・テーマ、ライト・テーマにも対応した。

既存のGLM 3で作成したセットアップファイルのインポートにも対応しており、これまでの測定を無駄にすることなく、GLM 4を導入できるとのこと。

GLM 4は、数十年にわたり世界何千のスタジオから集めた研究データをもとに開発されたオーディオ・モニタースピーカーのセットアップ/キャリブレーション/コントロールを一括して行なえるソフトウェア。

各モニターおよびサブウーファーをネットワーク経由で接続/管理でき、個々の音響環境に合わせて個別にキャリブレートすることができる。モノラル/ステレオのシンプルなシステムから、最大80台以上のモニターとサブウーファーを含むイマーシブ・オーディオ・レイアウトまで、さまざまな再生システムをサポートしている。