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Genelec、Smart IPスピーカー「4430A」と「4420A」。LANケーブルで音声伝送&給電

ジェネレックジャパン(Genelec)は、Smart IPプラットフォームに対応したスピーカー新モデル「4430A」と「4420A」を4月に発売。「新たに日本の設備音響市場へ参入する」と発表した。Smart IP認定ディーラー経由で販売され、価格はオープンプライス。1台の想定価格は4420Aが11万円前後、4430Aが13万2,000円前後。

「4430A」(左)と「4420A」(右)

オランダでの「ISE 2020」で発表された新技術「Smart IP オーディオ・プラットフォーム」に対応したアクティブスピーカー。電源とオーディオ信号の供給、システムのセットアップ、設定、管理、音響調整を、全て1本のLANケーブルのみでフルデジタル制御できるのが特徴。

Smart IP オーディオ・プラットフォームは、DanteやAES67、ST2110-30を含むオープンIP規格と互換性を持つ。IPやPower-over-Ethernet(PoE)をベースとした新たなプラットフォームを採用することで、従来のシステムとの比較で高い音圧レベルと高音質の両立を実現したという。

1本LANケーブルで制御
Smart IPのイメージ

スピーカー管理ソフトウェア「Smart IP マネージャー」も新開発。部屋、ゾーン、スピーカー、オーディオチャンネル、音響補正などの設定と制御、ステータスの監視をWindows PCから行なえる。GenelecのSmart IPスピーカーとSmart IP マネージャーにより「商業施設、公共施設、ホテル、レストランなどの設備音響においても、妥協のない高音質なサウンドの実現が可能に。プレミアムなお客様のニーズに柔軟に対応することが可能となる」としている。

壁や天井などへの取り付け施工には、既存のスタジオモデル同様、Genelecのオプションが利用可能。本体色は標準仕様としてブラックとホワイトの2色。オプションで120色の中から、好みのカラーを選べる。

カラーオーダーの例
120色の中からオーダー可能で、オーダー代が別途必要

4420Aは、105mm径ウーファーと、19mm径ツイーターを搭載。50W(高域)+50W(低域)のクラスDアンプを内蔵するバイアンプ仕様。出力音圧レベルは100dB。外形寸法は151×142×226mm(幅×奥行き×高さ)、重量は3.1kg。接続端子はユーロブロックアナログ入力、RJ45。

4420A

4430Aは、130mm径ウーファーと、19mm径ツイーターを備え、アンプは50W(高域)+50W(低域)のクラスD。出力音圧レベルは104dB。外形寸法は189×178×285mm(幅×奥行き×高さ)、重量は5.1kg。接続端子はユーロブロックアナログ入力、RJ45。

4430A
背面

スピーカー管理ソフト「Smart IPマネージャー」は、既存のGenelec管理ソフトとは別に、設備音響用途ならではのニーズに対応するための専用ソフトとして新開発したもの。

部屋、ゾーン、スピーカー、オーディオチャンネル、音響補正などの設定と制御、ステータスの監視など、設備音響用途特有の問題の解決に焦点を当てた一連のツールを、ソフトウェアで提供。現場での作業時間が大幅に短縮され、あらゆる環境においてSmart IPスピーカーシステムの性能を発揮できるという。

Smart IP Manager