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LG、透明有機ELディスプレイを使った「寿司バー」。CES披露

透明有機ELディスプレイ(OLED)を用いた、寿司バー

韓国LG Displayは、透明有機ELディスプレイ(OLED)を用いたソリューションとして、カウンターに透明OLEDを組み込んだ寿司バーや、透明OLEDで路線や地域情報が確認できる地下鉄窓などをCES 2021で公開する。

LG Displayは現在、世界で唯一透明OLEDを量産。透明OLEDは、バックライト不要という自発光型パネルの特性を活かし、40%の透明度(従来型の透明LCDは10%)と鮮明な映像表示を実現している。

米国時間の11日からオンライン開催される「CES 2021」では、スマートホーム、レストラン、メトロの3つのゾーンで透明OLEDを使った活用事例を披露する予定。

「スマートホームゾーン」では、ベッドと55型の透明OLEDを組み合わせた“スマートベッド”を紹介。ボタンを押すとベッドフレームから浮き上がり、様々なアスペクト比で天気情報の確認や、テレビ番組や映画を視聴することが可能。画面から音が出るCinematic Sound OLED(CSO)技術を採用しており、外部スピーカーも必要無いという。また、透明OLEDを内蔵するベッドフレームは可動式になっており、家の中を自由に持ち運びできるとする。

「レストランゾーン」では、非対面に則したコンセプトを提案。客が座るカウンターと料理人の間に、透明OLEDをインストールすれば、パーティションの役割と同時に、メニューの確認や料理人の様子を見ることができるほか、注文を待つ間に映画やテレビ番組を視聴できる。

また「メトロゾーン」では、透明OLEDを地下鉄の客室窓に使用した事例を紹介。透明度の高いOLEDにより、乗客は外の風景を楽しみながら路線や地域情報を確認できるという。