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レノボ、5つの仮想モニタを表示できるスマートグラス「ThinkReality A3」

レノボが発表したスマートグラス「ThinkReality A3」

レノボは10日(米国時間)、オンラインイベントとして開催された「CES 2021」のなかで、エンタープライズ向けのスマートグラス「ThinkReality A3」を発表した。バーチャルモニターとして利用できるPC Editionと、AR表示で作業を支援するIndustrial Editionの2種類を用意する。グローバルでは今年中旬ごろから一部マーケットで展開を予定しているが、日本での展開は未定。

QualcommのSnapdragon XR1プラットフォームを採用したARスマートグラス。ユーザーの視界に最大5つの仮想ディスプレイを表示可能な立体視対応の1,080pディスプレイを搭載しており、PCもしくはモトローラ製スマートフォンとUSB Type-C経由で接続して使用する。本体には800万画素のカメラも内蔵。

ユーザーの視界にバーチャルモニターを表示

PC Editionは、作業スペースが限られている場所やプライバシーを保護しにくい環境で業務にあたるリモートワーカーやモバイルワーカーに最適という。ノートパソコンやモバイルワークステーションと連携させることで、ユーザーの視界にバーチャルモニターを表示し、接続したPCのツールやアプリケーションを使用できる。

このPC Editionは、IntelもしくはAMD製プロセッサーを搭載したThinkPadシリーズや、モバイルワークステーションでの使用が想定されている。

もうひとつのIndustrial Editionは、一部のモトローラ製スマートフォンと連携させることで、ハンズフリーでARサポートを受けられるモデル。レノボが提供している企業向けAR/VRプラットフォーム「ThinkReality」のソフトウェアを利用でき、企業は独自に開発したアプリケーションを使用できる。

レノボのJon Pershkeは「A3は軽く、パワフルで幅広い用途に利用できる新世代のARプラットフォームだ」と述べている。

「スマートグラスは、先端技術を使ったARデバイス、ThinkRealityソフトウェア、モトローラスマートフォンを含む、レノボが提供する総合デジタルソリューションの一部だ。ThinkReality A3は仮想空間での作業でも、リモート作業のサポートでも、より多くの業務をこなせるようユーザーのアビリティを強化する」