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Qualcomm、高性能な処理能力を搭載した開発向けARスマートグラス

米Qualcommは23日(米国時間)、Snapdragon XR1プラットフォームをベースとした、ARスマートグラスのリファレンスデザイン「Snapdragon XR1 AR Smart Viewer Refence Design」を発表した。高い処理性能と没入感のあるAR体験、低消費電力を特徴としており、メーカーはリファレンスデザインを活用することで、ARスマートグラスを短期間で開発することができるとする。

対応するスマートフォンやWindows PC、プロセッシングパックなどに接続して使用するARスマートグラスで、Snapdragon搭載デバイスとの接続に最適化。

処理能力を搭載していないシンプルなARスマートグラスと異なり、高性能な処理能力を搭載していることで、計算処理の負荷をホストデバイスと分担することが可能。シンプルなARスマートグラスと比較して、システムで30%もの消費電力を低減できるという。

2Dアプリケーションフレームワークのシステムレベルの機能により、複数のバーチャルディスプレイの中でスマートフォンのアプリケーションが利用可能。ARスマートグラスで権利保護された映画やストリーミングサービスを視聴できる。またPCとの接続すれば、複数のバーチャルPCウィンドウを利用できるという。

手振れ補正対応の8MB RGBカメラをサポート。リモートアシスタントのようなハンズフリーのユースケースを提供。デュアルモノクロカメラにより、ジェスチャー認識の6DoFヘッドトラッキング・ハンドトラッキングにも対応する。

搭載するマイクロOLED両眼ディスプレイはBOE製で、最大90Hzフレームレートでモーションブラーが無く、シームレスなAR体験を提供。ハードウェア開発はGoertek。リファレンスデザインは、現在一部パートナーに提供中で、今後数カ月でより多くのパートナーに提供する予定という。