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NHK会長、放送法改正案成立に「期待」。NHKプラス登録数が122万件に

NHKの前田晃伸会長は、4日開催の会長定例記者会見において、放送法改正案の閣議決定について言及。「国会で、しっかりと審議していただいて、通過させていただければ」とコメントし、同法案の成立に期待感を示した。

既報の通り「放送法の一部を改正する法律案」(放送法改正案)は、“NHKの受信料の適正かつ公平な負担を図るための制度の整備”を柱としたもので、政府により2月26日に閣議決定された。

閣議決定に対する受け止めと、総務省の不祥事、およびその影響について、記者から訊ねられると、前田会長は「放送法の改正案を閣議決定していただきました。以前から受信料を還元するために勘定科目を新しく作っていただきたいとお願いをしておりましたし、受信料徴収のもとになります受信機をお持ちの方に我々のほうにもご連絡いただきたいという、お願いもしてきました。それから、関連会社を合理化する過程で、中間持株会社を作った形で合理化のスピードを上げさせていただきたいということで、中間持株会社を設立することもお願いしておりました。そういうことも含めて、放送法の改正案ということで取り上げていただいたと思っておりまして、期待をいたしております」とコメント。

続けて「総務省の不祥事と放送法の関係につきまして、私どもがコメントする立場にありませんが、国会で、しっかりと審議していただいて、通過させていただければなと思っております」と話し、法案成立に期待感を示した。

「NHKプラス」開始1年で登録122万件。4月から同時配信19時間に延長

定例記者会見では、常時同時・見逃し番組配信サービスの「NHKプラス」がサービス開始1年で、ID登録申請数が約151万件、登録数122万件に達したことも発表された。

配信率を同時配信の時間で計算した場合、2月では総合テレビが96%、Eテレが74%となっており、年末の紅白歌合戦やニュース番組、大河ドラマ、朝の連続テレビ小説などが多く視聴されたという。

NHKプラスは、3月3日から地方向け放送番組の見逃し配信が開始されたが、4月からは、同時配信の時間を1時間延長。午前5時から深夜0時までの19時間程度に拡大される予定。