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マランツ、「MODEL 30」と「SACD 30n」にブラックモデル
2021年4月28日 11:00
マランツは、2020年9月に発売した、プリメインアンプ「MODEL 30」、ネットワーク再生機能付きのSACDプレーヤー「SACD 30n」のカラーバリエーションとして、多くの要望があったというブラックモデルを追加し、5月下旬に発売する。価格はどちらも29万7,000円。
'20年9月に発売されたものはシルバーゴールドモデルだったが、新たにブラックモデルが登場する。
これまで同社プリメインアンプ、プレーヤーのデザインベースは16年ほど同じだったが、家具やガジェットなどのデザインが変化するなか、それらとマッチするような新世代のデザインを採用したのが今回のモデルとなる。
デザインとしては新しいものだが、“シンメトリー”や“ポートホール”のようなマランツの伝統的なデザインエレメントの継承も重視。そこに現代的な解釈を取り入れたモダンなデザインへと進化した。
デザインの刷新に伴って機構設計の全面的な見直しが可能となり、ビルドクオリティも大きく進化。ハウジングを構成するシャーシに用いられる鋼板の厚みは12シリーズと同等とし、アルミ製サイドカバーについては12シリーズを超える最厚部5.7mmの高剛性なアルミパネルを採用。インシュレーターや電源トランスの固定には、特に太いネジを使うなど、上位モデルに匹敵する堅牢さを実現している。
プリメインアンプ「MODEL 30」では、スイッチングアンプを採用する事で、従来のアナログアンプにおいて大きなスペースを占めていたパワーアンプ回路およびヒートシンクを小型化。空いたスペースを活かし、このクラスのプリメインアンプとしては非常に大きなスペースをプリアンプのために使っている。
入力端子は、アンバランス×5、Phono×1、POWER AMP IN×1。出力端子はプリアウト×1、RECアウト×1、ヘッドフォン×1。マランツリモートバス(RC-5)入出力×1も備えている。
消費電力は150W。外形寸法は、443×431×130mm(幅×奥行き×高さ)。重量は14.6kg。
ネットワーク再生機能付きのSACDプレーヤー「SACD 30n」はフラッグシップモデル「SA-10」と同一の回路構成をそのまま継承。さらにさらに、ネットワークプレーヤーの専用モデル「NA-11S1」(33万円)や、SACDプレーヤー「SA-12」(30万円)に匹敵・凌駕するようなクオリティを目指して開発したという、意欲的なモデル。
USB DAC機能も搭載。最大11.2MHzのDSDと、384kHz/32bit PCMに対応。DSDはASIOドライバー(Windowsのみ)でのネイティブ再生、DoPの両方式に対応。PC側のジッターを多く含んだクロックを使用せず、SACD 30nの超低位相雑音クロック発信器によって生成されるマスタークロックで制御を行なうアシンクロナスモードにも対応する。
CD、SACDに加え、DVD-R/-RW/+R/+RWやCD-R/-RWに記録したMP3/WMA/AAC/WAV/FLAC/Apple Lossless/AIFF/DSDファイルの再生に対応。最大5.6MHzのDSDファイルと、192kHz/24bitまでのPCM系ファイルの再生が可能。
Amazon Music HDをはじめ、AWA、Spotify、SoundCloudなどの音楽ストリーミングサービスにも対応。インターネットラジオの再生もできる。
プレミアム3年保証サービスの申し込み制廃止
さらに4月29日からは「プレミアム3年保証サービス」の内容が変更される。従来は申し込みが必要だったが、今後は申込不要で対象製品の購入から3年間の無償保証サービスが提供される。
これに伴い、新規のプレミアム3年保証登録申込書の受付は4月28日で終了する。
無償修理を受ける場合は、保証書および購入店で発行されたレシート、領収証など購入日を証明できるものが必要。これまで製品に同梱されていた1年間の保証書、発行済みのプレミアム3年保証書、今後製品に同梱されるプレミアム3年保証書のいずれを所有している場合でも、購入日から3年間の無償修理サービスの対象となる。
'21年4月現在の対象製品はプリメインアンプ「PM-10」「PM-12」「PM-12 OSE」「MODEL 30」、スーパーオーディオCDプレーヤー「SA-10」「SA-12」「SA-12 OSE」、ネットワークSACDプレーヤー「SACD 30n」。中古品はサービス対象外で、購入日から3年以降に発生した故障は有償での対応となる。