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Android 12ベータ配信。「史上もっとも大きなデザイン変更」

米Googleは現地時間の5月18日、Android 12ベータの配信を開始した。GoogleのPixelをはじめ、ASUSやOPPO、シャープなど、11社のスマートフォンで利用できる。

同日に開催された開発者会議「Google I/O」で発表されたもの。イベントでは今後のリリースで導入予定の機能も含め、Android 12の新機能や技術などが紹介された。

Android 12では、「Android史上、もっとも大きなデザイン変更」を導入。カラーやシャープ、モーションなどあらゆる要素が見直され、「これまで以上に表現が豊かで、ダイナミックで、パーソナルなもの」に仕上がったという。

Pixel端末の場合、Android 12を導入することで、システム全体のカラーパレットをカスタマイズ可能。「カラーエクストラクション」と呼ばれる機能により、ユーザーが指定した壁紙から、システムが自動で基調となる色や補完する色、映える色なのかを識別。それらの色が通知シェードやロック画面などOS全体に適用される。

ユーザーの操作にスムーズに対応するモーションやアニメーションも導入され、例えばスクリーン上の通知をクリアにすると、いつ通知を確認したのかが把握しやすいよう、画面中央に現在時刻が大きく表示されるようになっている。Android 12では、端末の操作性やレスポンスを高速化させながら、省エネルギー性も追求され、従来よりもバッテリー持続時間が伸びるという。

通知シェードの表示形式も変更され、ひと目で通知内容や現在視聴しているコンテンツの内容が確認でき、クイックセッティングにもより簡単にアクセスできるようになった。

プライバシーとセキュリティ面も強化されており、アプリがどの個人データにアクセスできるかをより細かくコントロール可能に。プライバシーダッシュボード画面で、各アプリへのパーミッションやどのデータにアクセスしているかを簡単に確認できるようになる。アプリがカメラやマイクを利用している場合、ステータスバーにその状況を示すインジケータも表示される。

さらにユーザーのプライバシーを保護し、その情報を端末内にのみ保護するために「Android Private Compute Core」も導入。プライバシー保護機能をOSレベルに組み込むことで、Android 12で多く活用されるというAIのデータも保護される。

#Android12: Designed for you