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LG、印刷方式OLEDを使った映像制作用4Kディスプレイ。31.5型で45万円

31.5型4K有機ELディスプレイ「32EP950-B」

LGエレクトロニクス・ジャパンは、31.5型の4K有機ELパネルを採用したプロ用ディスプレイ「32EP950-B」を7月上旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格45万円前後。

CES2021で発表された、同社初の31.5型の4K有機ELディスプレイ。LG UltraFine Display OLED Proというサブブランド名が付けられており、映画や映像の製作者が、より正確な色で編集ができることを目的として開発されたプロフェッショナルユーザー向けのモデル。JOLED製の印刷方式有機ELパネル「OLEDIO」が使われている。

映像編集やカラーグレーディング用途も想定している

ピクセル単位で明るさを制御できる有機ELパネルを活かし、純度の高い黒を再現。暗部0.0005cd/m2以下、最大500cd/m2の高輝度により、100万:1の高コントラスト比を実現し、映像の細部の明暗まで正確に表現するのが特徴。「部分制御が可能な液晶パネルで発生するハロー効果のない、まるで実際に見ている風景のように映像を表示させる」としている。

なお、標準輝度は250cd/m2。視野角は上下左右178度。応答速度は1ms(GTG)。対応する垂直走査周波数は60Hz。

広色域性能も特徴で、DCI-P3で99%、Adobe RGBも99%をカバー。RGB各1,024階調の約10.7億色(True 10bit)の緻密な色合いにより、滑らかで高品質な映像表示を実現した。また専門家向けのBT.2100 PQ、P3 PQのピクチャーモードも搭載。PQガンマカーブ曲線の最大輝度をピーク値に固定することで、安定した映像表示も提供できるとする。

VESA DisplayHDR TRUE BLACK 400認証を取得。コントラスト比は「DisplayHDR 1000」の最大50倍もの要件になるとし、「真の黒に限りなく近い表現ができるモニターとしての証」としている。

プロ向けの機能として、ハードウェアキャリブレーションに対応。LUTを調整して、経年的な色変化の調整や色の精度を高めることができる。また、すべてのモニターで工場出荷前にキャリブレーションを実施しているという。

ほかにも、それぞれの色域にチューニングされたピクチャーモードや、ブラックレベル/ホワイトバランスの調整、6段階のガンマ値補正、6色相環、500K単位で調整可能な色温度調整など、詳細な色設定も用意した。

HDMI入力が1系統、DisplayPort入力が2系統のほか、最大90Wの充電に対応するUSB-C、USB3.0 Up×1/USB Down×3のインターフェイスを用意。USB-C搭載のノートPCの場合、あらかじめデバイス類をUSBダウンストリーム(Type-A)に接続しておけば、ケーブル1本で、ノートを充電しながら各デバイスが使用できる。ヘッドフォン出力も備える。

背面端子部
ピボットに対応

110mmの高さ調整、-5~20度のチルト調整、ピボットに対応したフレキシブルスタンドを採用しており、見やすい画面配置が可能。スピーカーは搭載しない。

消費電力は72Wで、最大210W。スタンドを含む外形寸法は、727×239×507~617mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は5.5kg。

背面