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ゼンハイザー、最上位モデルと同じドライバで約1.5万円の完全ワイヤレス

「CX True Wireless」(ブラック)

ゼンハイザーは、最上位モデルと同じドライバーを搭載し、IPX4の防水仕様、左右関係なく片耳だけで使える利便性なども備えながら価格を抑えた完全ワイヤレスイヤフォン「CX True Wireless」を7月8日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は15,800円(税別)前後。カラーはブラックとホワイトの2色。

ブラック
ホワイト

“CX”シリーズの中核をなし、エントリーラインナップを担うというモデルで、2020年に発売された「CX 400BT True Wireless」では非対応だった防水に対応するなど、ユーザーからのフィードバックも盛り込まれている。

「上質な音色、それが全て」というキャッコピーのとおり、価格を抑えながらも音質にこだわって開発されており、MOMENTUM True Wireless 2と同じドイツ本社で開発された7mm口径のダイナミック型ドライバーを採用。ナチュラルな中音域と繊細でクリアな高音を楽しめる。

また若い世代からは「低音を豊かにしてほしい」という要望が多かったといい、スマートフォン用アプリ「Sennheiser Smart Control」上で低音をブーストすることもできる。

再生周波数帯域は5Hz~21kHz、感度は110dB SPL(1kHz/0dBFS)。Bluetooth 5.2+Class 1(10mW)に準拠し、コーデックはSBC、AAC、aptXをサポート。業界最高水準の接続性で、人混みの中や本体と距離があっても途切れにくく、快適なリスニングと通話体験を実現した。

バッテリー持続時間はイヤフォン単体で最大9時間、充電ケースとの併用で最大27時間。充電時間は1.5時間、15分の充電で1時間使用することができる。

ゼンハイザーでは初めて左右関係なく片耳利用が可能。自宅や会社、外出先などで、通話をしながらもう一方のイヤフォンをケースで充電できるため、バッテリー切れの心配がなく、切り替えもスムーズにできる。Androidだけでなく、iPhoneでも左右関係なく片耳利用ができる。通話用のマイクは片耳にふたつずつ、計4つ搭載。

筐体は人間工学に基づいたデザインで、長時間装着しても快適な付け心地を実現。「お気に入りの音楽を一日中楽しむことも長時間の通話も楽しめる」という。イヤフォンはタッチ操作対応で、楽曲の再生/一時停止や音量調整、音声アシスタントの呼び出しなどが可能。アプリを使えば操作をカスタマイズすることもできる。

重さはイヤフォンが左右合わせて12g、ケースが37g。USB Type-Cチャージングケーブルやイヤーピース(XS/S/M/L)が付属する。

音を聴いてみる

充電ケースは背が高いデザイン
「CX True Wireless」(左)とAirPods(中央)、AirPods Pro(右)を並べたところ

充電ケースは梨地のような手触りのいいプラスチック素材で、CX 400BT同様に幅が小さいが背が高いデザイン。ポケットに入れると、ケースの“盛り上がり”が気になることもあるかもしれない。

長時間装着しても快適と謳われているように、装着感は良好。頭を大きく左右に振っても装着位置がズレるということはなかった。またアクティブノイズキャンセリング機能はないものの、遮音感は高めで、室内でエアコンや空気清浄機が動いていても、その動作音はほとんど聞こえなくなった。地下鉄や飛行機内など、よほど騒音の激しい場所でなければ、遮音性に不満を感じることはなさそう。

最上位モデルと同等のドライバーを採用していることもあり、音質はピュアオーディオライク。一部の音域が強調されるような音作りではないので、長時間聴いていても聴き疲れしにくい印象を受けた。アプリを使えば低音のブースト機能やイコライザーによる調整もできるので、自分好みのサウンドに仕上げることもできそうだ。