ニュース

エプソン、一部プロジェクター落下のおそれを再告知

セイコーエプソンとエプソン販売は、セイコーエプソンが製造し、エプソン販売が販売したプロジェクターの一部について、空気中に漂う油や煙の多い環境に天吊り設置されたプロジェクターの外装ケースおよび金具固定部に油が付着すると、金具固定部のプラスチックが科学反応で劣化・破損して、天吊金具や壁掛け金具からプロジェクターが落下するおそれがあることを再告知。7月4日から11日まではテレビの全国放送でCM放映も行ない、無償点検を周知する。

この問題については、2018年9月から同社ホームページや新聞への広告掲載、ダイレクトメール発送などで告知してきたほか、2020年1月18日から26日、2021年1月25日から31日までの2回に渡り、全国放送でCMも放映し、無償点検の案内を行なってきた。

7月2日時点での対象機種は、1994年以降に製造された全421機種のうち300機種。現在出荷中の機種については、落下が想定される環境下での設置においても、落下しない構造へ変更されている。構造変更実施前の製品については落下防止用ワイヤーの同梱対応が採られている。

現在出荷中の対象機種、在庫限り製品の対象機種は次のとおり。

<現在弊社出荷中商品の対象機種> 59機種中12機種
・EB-1795F/1785W/1780W/2265U/2155W/2065
・EH-TW8400W/TW8400/EF-100B/100W/100BATV/100WATV

<在庫限り商品> 18機種
・EB-535W/536WT/685W/685WT/695WT/696UT/1460UT/1440UT
・EB-G7900U/G7400U/G7200W/G7000W/G7800
・EB-L610U/L615U/L610W/L510U/L400U

対象機種では、家庭のキッチン、ダイニング、リビング、飲食店など油や煙の多い場所、油、洗剤、薬品などの付着する場所、工場や実験室など溶剤、薬品が揮発している場所、エステサロンなどアロマオイルを頻繁に焚く場所、イベント演出装置周辺などイベント演出などで使用するスモーク(油成分以外も含む)や泡が多い場所で天吊り・壁掛け・ボードスタンド設置している場合、ケース破損により金具からプロジェクターが落下する可能性がある。

家庭の場合、月に1回程度、キッチン、ダイニング、リビングで焼き肉をした場合でも、プロジェクター設置から数年の歳月をかけて落下に至る可能性があるという。なお、一般的な会議室や一般教室など、油や煙、揮発した溶剤・薬品が存在しない環境ではケース破損による落下は発生しない。