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LG、ミニLED×量子ドット搭載のフラッグシップ液晶「QNED99/90」

86型8K液晶テレビ「86QNED99JPA」

LGエレクトロニクス・ジャパンは、ミニLEDバックライトと量子ドット技術を搭載した液晶テレビ「LG QNED MiniLED」2シリーズを6月中旬より順次発売する。8K解像度の「QNED99」と、4Kの「QNED90」を用意。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は4K65型(65QNED90JPA)が44万円前後。

QNED99シリーズ
86型8K液晶テレビ「86QNED99JPA」 121万円前後 8月発売

QNED90シリーズ
86型4K液晶テレビ「86QNED90JPA」 72万円前後 8月発売
75型4K液晶テレビ「75QNED90JPA」 55万円前後 6月中旬
65型4K液晶テレビ「65QNED90JPA」 44万円前後 9月発売

QNED99とQNED90の主な違いは、パネル解像度と搭載チューナー、VRR対応有無など。映像エンジンや対応するHDR規格などは変わらない。なお、'20年に発売した8K液晶テレビ「55NANO95JNA」は継続販売の予定。

75型4K液晶テレビ「75QNED90JPA」

LG初のミニLEDバックライト採用液晶テレビ

QNED99、QNED90ともに、ミニLEDバックライトと量子ドット技術を用いた液晶パネルを採用。同社ではLG QNED MiniLEDを液晶テレビの“新基準”と謳う。パネルの解像度は、QNED99が8K/7,680×4,320ドット、QNED90が4K/3,840×2,160ドット。

新光源のミニLEDバックライトは、数ミリサイズのLED素子を液晶セル直下に敷き詰めたもの。独自の調光技術により、個々の素子を高精度に制御することで高い輝度とコントラストを実現した。'20年発売のNANO91(75型)と比較した場合、QNED90(75型)のLED数は32倍、輝度は2倍、調光エリアは16倍に増えているという。

さらに、波長変換することで高純度な色を生成できる量子ドット技術を搭載。ミニLEDと量子ドットの組み合わせにより、従来の液晶テレビよりも明るく、より深い黒の再現や鮮明な色の描写を可能にしたという。ミニLEDと量子ドットを用いたテレビの発売は、国内ではTCLに続いて2社目となる。

人工知能を統合させたAI対応映像エンジンを搭載。何百万もの映像ソースを学習したAIプロセッサーが第4世代へと進化したことで、地上波でも、ネット動画でもあらゆるコンテンツに合わせて、高品位な映像と音響に自動調整することが可能になった。

第4世代AIプロセッサ

具体的には、シネマやスポーツ、アニメなど、視聴している映像ジャンルだけでなく、新たにシーン(夜景・街並み・自然など)ごとに自動認識。それぞれのシーンに合う設定を自動で適用する。さらに、AIが今見ている映像のジャンルを分析し、ドラマ、スポーツ、映画、ニュース、音楽の5つに分類。それぞれのジャンルに合わせたサウンドへ調整し、臨場感あふれるバーチャル5.1.2chサウンドに変換するという。

なお、QNED99は「AI映像プロ」「AIサウンドプロ」、QNED90は「AI映像」「AIサウンド」に対応する。

Dolby Vision、Dolby Atmosをサポート。さらに、室内の明るさに合わせてDolby Vision映像を自動最適化して、明るい部屋・暗い部屋でもコンテンツを最適な画質で鑑賞できるDolby Vision IQにも対応する。

FILMMAKER MODEも搭載。フレーム補間機能をオフにすることで、映画やドキュメント番組など制作者の意図通りの映像を再現。自宅のリビングで映画などの世界観に浸る事ができるという。

HDMI2.1に対応。QNED90はVRRもサポート

QNED99、QNED90シリーズともに、HDMI2.1に対応。QNED99は8K60p、4K120p、ALLM、eARCをサポート。QNED90は4K120p、VRR、ALLM、eARCをサポートする。HDRゲームの普及団体HGiGに準拠。ゲームシーンによって発生する白飛びや黒つぶれを防ぎ、HDRのゲーム世界を美しく再現できるという。

「ゲームオプティマイザ」機能を搭載。スタビライザー調整によって、白飛びや黒つぶれの箇所をオリジナル映像のようによみがえらせる機能や、ゲームジャンル設定によって、FPSでは明暗のコントラストを強化し、隠れた敵を見やすく表示したり、RPGではコントラストを強調してキャラクター(主人公)のグラフィックを強化してスポットを当てることが可能。FPS/RTS/RPG/スタンダードの4つのジャンルにあわせて映像を最適化するなど、プレイ環境やゲームジャンルに合わせて、画質モードを自由に選択できる。

ユーザインターフェイスは、独自のWEB OS6.0を採用。高速化により、アプリ起動までの時間が、一般的なスマートテレビよりも最大で半分に短縮。スピーディな操作で、ストレスなくネット動画が楽しめるという。

対応するネット動画は、Netflix、Hulu、Amazon Prime Video、DAZN、UーNEXT、TSUTAYA TV、YouTube、JOYSOUND.TV、Apple TV、ひかりTV 4Kなど。'21年モデルでは新たに、韓流コンテンツが楽しめる「Weverse」「V LIVE」に対応した。

付属のマジックリモコンは、テレビに向けて上下左右に振るとカーソルやスクロール操作が可能。文字入力や動画の早送りも行なえる。どんなアプリやチャンネルを見ているときでも、一貫した音声レベルに維持できる「オートボリュームレベリング」にも対応している。

なお、'21年モデルのマジックリモコンには、従来のNetflix、Amazon Prime Videoに加え、あらたに「Disney+」と「U-NEXT」のダイレクトボタンが追加されている。

スピーカーは、QNED99が4.2chで最大出力60W、QNED90が2.2chで最大出力40W。HDMI入力4系統のほか、光デジタル音声出力、USB、LAN端子などを備える。

消費電力と年間消費電力量は、86QNED99が770Wで、498kWh/年。86QNED90が485Wで、269kWh/年。75QNED90が360Wで、216kWh/年、65QNED90が310Wで、165kWh/年。

スタンドを含めた外形寸法と重量は、86QNED99が191.7×35.9×116.2cm(幅×奥行き×高さ)で、55.9kg。86QNED90が191.7×35.9×116.2cm(同)で、51.3kg。75QNED90が166.5×35.9×102.2cm(同)で、37kg。65QNED90が144.4×29.5×89.8cm(同)で、26.6kg。