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Oracle、高精度RIAAカーブの新世代フォノイコアンプ

フォノイコライザーアンプ「PH200 MK3」

ユキムは、Oracleブランドの新しいフォノイコライザーアンプ「PH200 MK3」を、2021年9月より発売する。価格は36.3万円。

「音楽性をスポイルすることなく、グルーブからピックアップされた信号を高いクオリティで正確に再現することを念頭に設計された」とする、同社新世代のフォノイコアンプ。50年近い歴史を持つDELPHIシリーズで培ってきたアナログ再生のノウハウを継承しながら、高精度RIAAカーブとデュアル・モノ・デザインの採用、カートリッジに対応するゲイン/インピーダンス切り替えなどを搭載。ブランドを長年主宰してきたジャック・リーンデュー氏プロデュースによる肝煎りのプロダクト、としている。

別筐体の電源部は、DC15Vをダブル・アウトプットで本体に供給。アルミニウム筐体の本体は、電源基板とセパレートしたデュアル・モノ・デザインのPCBに。LRそれぞれのファースト・アンプ・ステージにはバーブラウン製オペアンプ「OPA228P」、そしてセカンド・アンプ・ステージには「OPA627AP」を採用。抵抗は全て精度の高さに定評あるデール(DALE)製で構成した。

本体部

RIAAイコライザーカーブは、最大偏差±0.1%の高精度を実現。3段階のゲイン切り替えは41.5dB(3.0mV以上)、52dB(1.0mV~3.0mV)、62dB (1.0mV以下)。負荷インピーダンスはMMカートリッジ用の47kΩほか、MCカートリッジ用に5段階(100Ω/200Ω/511Ω/1kΩ/1.5kΩ)のポジションを設けた。

グラウンド・ループ問題の解消に活用できるグラウンド・バス機能を搭載。3P電源プラグのグラウンド端子がアースに接続している環境ではON、アースがフローティングされている環境では1に設定して使用する。

周波数特性は20Hz~20kHz@±1dBで、全高調波歪は0.05%以下@20Hz~20kHz。入力感度は0.2mV以上で、SN比は80dB以上。

外形寸法/重量は、本体部が217×315×50mm(幅×奥行き×高さ)/2.3kg、電源部が115×220×75mm(同)/1.5kg。