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TASCAM、手軽に4人同時ポッドキャスト収録/編集できる「Mixcast 4」
2021年8月26日 12:40
ティアックは、TASCAMブランドより、手軽にポッドキャスト収録できるワークステーション「Mixcast 4」を9月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は76,780円前後。専用キャリングケース「CS-PCAS20」(8,800円)や、音声編集が可能なソフトウェア「TASCAM Podcast Editor」(無償)も用意する。
「Mixcast 4」は、ポッドキャスト、ライブ配信、イベント収録といった複数の利用シーンで、音源の収録からミックスまでをワンストップで行なえるワークステーション。音声ミキサーやレコーダーといった機器に触れたことがない人でも、直感的に操作可能なユーザーインターフェースと機能を搭載している。対応言語は日本語、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ロシア語、中国語、韓国語。
「Mixcast 4」には、4つのTRS/XLRコンボジャックマイク入力、独立した4つの6.3mmステレオ標準へッドホン出力を備え、同時に4人のポッドキャスターの収録が可能。最適なレベルを自動的に調整する「オートミキシング機能」により、ポッドキャスターそれぞれの声量を気にすることなく簡単に収録できる。
操作パネルには5型のカラータッチパネルを採用。必要なメニューにすぐにアクセスできる直感的なGUIを備えている。
8つのフェーダーにはマイク入力、Bluetooth接続による通話音声ワイヤレス入力、3.5mmの音声入力、さらにUSB接続によるPCからの音声入力ができ、2ミックスファイルの書き出しも可能。SDカードに最大14トラックの音声を録音できる。
その他、6.3mm標準の音声入力とモニター出力、3.5mmステレオミニの音声出力などを備えている。
8つのサウンドパッドにより、サンプラー(ポン出し)操作が可能。再生方法やカラーリングなどのカスタマイズができ、プリセットの効果音に加えて、PCにダウンロードした効果音やBGM、「Mixcast 4」に録音したタイトルコールやセリフなどを割り当ててポン出しをすることもできる。また演出に欠かせないリバーブエフェクトやゲストの音声を効果的に盛り上げるボイスチェンジャーエフェクトのオン/オフボタンとしても機能する。
スマホやPCの音声を簡単に取り込めるミックスマイナス機能に対応した外部入力機能も装備。Bluetoothでペアリングすれば、スマホでの通話も簡単に取り込める。また、USBでPCと接続すれば、BGMやSkype、zoomなどのオンライン通話によるゲストトークも簡単に録音できる。
本体での収録だけでなくDAWソフトウェアに直接マルチトラック録音するための14入力/2出力USBオーディオインターフェース機能を搭載。ポッドキャスト収録だけでなくOBSなどのライブ配信用ミキサーとしても利用できる。デバイスとの接続に特別なドライバーは不要。
BluetoothのプロファイルはA2DPをサポート。コーデックはSBC、AACに対応する。SDカードは最大512GBまで対応。
消費電力は最大時12.5W。外形寸法は374.8×266.7×71.2mm(幅×奥行き×高さ)。重量は2.55kg。ACアダプタ、USB-Cケーブルなどが付属する。
「TASCAM Podcast Editor」
「Mixcast 4」にバンドルされているポッドキャスト編集/セッティング用ソフトウェア「TASCAM Podcast Editor」は、サウンドパッドの音源編集・割り当てといった設定もでき、専門知識を必要としない直感的で簡単な編集をサポート。ソフトウェアはWindows、macOS、iOS、iPadOSおよびAndroid OSに対応。「TASCAM ID」を登録することで利用できる。
直感的な操作で、音声の切り貼り、各トラックへの録音、BGMやジングル、サウンドエフェクトの挿入、トラックのレベルコントロールなどが可能。
インターネットラジオ・ポッドキャスト・各種動画プラットフォームなどに対応した複数の“音声コンテンツ書き出しオプション”を装備。MP3、WAV形式でのエクスポートに加え、YouTubeなどの動画共有プラットフォームにも公開しやすいように、イメージファイル付きMP4ファイル(1枚のイメージファイルと音声で構成される動画)を出力する機能も搭載している。
「Mixcast 4」と連携した場合は、「Mixcast 4」本体のSDカードに録音した収録データの読み込みや、サウンドパッドの音源編集・音源の割り当てなどの詳細な設定も可能で、収録準備から編集、音声配信プラットフォームへの完パケ素材のエクスポートまでワンストップで行なえる。
直感的な操作はそのままに、高度な編集もサポート。Mono/Stereo切り替えが可能な最大12トラック/20チャンネルでのマルチトラック編集に対応し、各トラックにアサイン可能な各種の基本エフェクトに加え、VSTプラグインエフェクトも使用できる。
2ミックスの他に、WAVのマルチトラックやポリファイルでの書き出しにも対応し、各種DAWソフトウェアに展開しやすいファイル形式を選んでエクスポートが可能。声のピッチを変えずに速度を調整できるタイムアジャスト機能、収録した音声のノイズ除去やノーマライズを一括でできる「声の魔法の杖」ツールも搭載。各種編集ツールが「聞きやすい音声」編集をサポートするとしている。