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TAD、第三世代USBエンジン搭載のSACD/CDプレーヤーと単体DAC
2021年9月21日 00:00
テクニカル オーディオ デバイセズ ラボラトリーズ(TADL)は、EvolutionシリーズのSACD/CDプレーヤー「TAD-D1000TX」と、単体DAC「TAD-DA1000TX」を10月中旬に発売する。価格はカラーによって異なり、TAD-D1000TXのシルバーが231万円、ブラックが236.5万円。TAD-DA1000TXのシルバーが154万円、ブラックが159.5万円。いずれのモデルもブラックは受注生産となる。
ディスクプレーヤーとDACのどちらにも、新開発の第三世代USBエンジンを採用。独自に開発したアシンクロナスUSB伝送エンジンを採用した、USB Audio Class 2.0に対応するUSB端子を搭載。伝送状態を本機で制御することで、PCなどから受信するデジタル信号を正確に受信できるという。
また、純度の高いクロックで読み出すため、ジッターから解放された極めて純度の高いデジタル信号になるという。第三世代のUSBエンジンは、FPGA内部回路を見直すことで、音質の向上だけでなくDSD 11.2MHz信号にも対応。動作遅延を大幅に削減し、ローレベルの歪特性も改善している。
上位機種「TAD-D600」と同等の「超高C/N(Carrier to Noise ratio/搬送波対雑音比)マスタークロック UPCG」も搭載。高速デジタル通信基地局で使用される高C/N化技術手法をベースに、物理特性の追求と試聴を繰り返して開発した高純度マスタークロックにより、ディスクに記録された信号や入力信号の再現性を極限まで高めるとする。
デジタル入出力回路とUSBエンジンそれぞれに、専用の新開発高C/Nクロック回路を搭載。より純度の高いデジタル伝送を可能としている。
電源トランスの内部巻線を直出しすることで引き出し線との接点を極力削減し、高純度化を追求。直出し線のターミナル、基板マウントターミナル、締結ビスに非磁性のメッキとOFC純銅を採用し、磁性歪を排除した。電源トランスの取付台座には、6mm厚の真鍮製ベースを採用。電源トランスの不要な振動を抑えている。
外部からの振動の影響を抑えるために、8mm厚の無垢材アルミニウムシャーシと重量のあるパーツを下底部に配置した低重心化を徹底。新開発のインシュレーターは、荷重ポイントの明確化や接地面からの振動影響の低減、アイソレーション性能の向上を実現している。
LINE出力に高音質なボリューム機能を搭載。パワーアンプとダイレクトに接続し、プリアンプを介さないシンプルなオーディオシステムを構成することも可能。
TAD-DA1000TXには、ヘッドフォン端子と、独立したヘッドフォンボリュームも備えている。
SACD/CDプレーヤーのTAD-D1000TXは、高精度ローディングと静粛性に優れた独自のCDメカを搭載。スムーズで精度の高いローディング動作と、サーボ系へ与える外部振動の影響を最小限に抑えた独自のCDメカとなっており、アルミ削り出し加工によるディスクトレイ部は、低振動・高剛性を実現。黒色の素材を採用することで、レーザー光の乱反射を防ぎ、読み取り精度を向上させている。
どちらのモデルも、デジタル入力端子はXLR×1、同軸×2、光×1、USB-B×1。USB接続では、PCM 384kHz、DSD 11.2MHzまで対応する。出力端子は、XLRデジタル×1、同軸デジタル×1、アナログバランス×1、アナログアンバランス×1。
TAD-D1000TXの消費電力は43W。外形寸法440×406×150mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は18.5kg。
TAD-DA1000TXの消費電力は49W。外形寸法は、440×406×150mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は16.5kg。