ニュース
FiiO、DLC振動板の12mmドライバ搭載イヤフォン「FD3」。約1.3万円
2021年9月24日 10:00
エミライは、FiiO Electronicsブランドの新しいイヤフォンとして、DLC振動板採用の12mm大口径ダイナミックドライバーを搭載した「FD3」シリーズを10月1日より発売する。通常モデルの「FD3 Black」と、プラグ付け替え可能なケーブル(LC-RC)を付属した「FD3 Pro Black」をラインナップ。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はFD3が13,200円前後、FD3 Proが18,700円前後。LC-RCの単品発売価格は、9,900円前後。
シングル・ダイナミックドライバー搭載FDシリーズの新製品で、上位「FD5」で採用された新技術を多く取り入れた、シリーズの中核的モデルとなる。
1.5テスラの磁束密度の強力なマグネットと、日本のダイコク製超微細銅クラッドアルミニウム線を使用したボイスコイルを組み合わせた、新設計の12mm径ダイナミックドライバーを搭載。
振動板は、ダイナミック型の最上位として展開する「FD5」で採用したDLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)素材を採用。剛性が高く、不要な歪みを低減。さらに、超軽量さによる優れた過渡応答特性を備えた。
優れたドライブ力を実現した磁気回路を組み合わせ、歪みを最小限に抑えた上に、超高感度というメリットも備えた高性能ドライバーになっているという。
FD5で初採用したアコースティック・プリズムも搭載。
スピーカー分野において音響調整に用いられる技術を応用し、イヤフォン用ドライバーに採用した同プリズムは、高域定在波の排除、音波の拡散性を全域にわたり強化。キャビティ内の音波の伝播経路によって引き起こされる遅延の問題を効果的に解決するなどの利点があるとする。
イヤフォン本体は、独自のセミオープン構造となっており、キャビネット内の圧力を効果的に排出することで、ドライバーの動きをスムーズにして、自然な音を提供。さらに、音質面だけでなく、耳道内の内部の空気圧バランスを取ることで聴覚を保護、鼓膜への圧力軽減になり、長時間のリスニングによる疲労感を抑えることができる効果もある。
FD5同様、交換可能型の音道管を採用。内径の異なる2種類の音道管を交換することで、環境や好みに合わせたサウンドコントロールが可能。
高域のディテール再現を重視する場合は、内径の大きい黒チューブを。バランスの良いソフトなサウンドを重視する場合は、内径の小さい赤チューブを推奨している。
外側のフェイスプレートは、2.5Dフィルムコーティングガラスで覆われたセルロイドパネル。高級感と透明感を生むルックスを目指した。またアルミニウム・マグネシウム合金製ボディは、5軸CNC加工と手磨きを組み合わせた工法で製造している。
FD3には、高純度単結晶銅線を4本組みでトータル120芯使用した、MMCXコネクタのケーブルを付属。プラグは金メッキ処理のL型3.5mm。ケーブル長は約1.2m。
FD3 Proは、銀メッキ処理の高純度単結晶銅製ケーブルを付属。19本の芯線が8本組みになっており、計152本の芯線を編み込んだ。プラグ部は2.5mm、3.5mm、4.4mmの3種類が自由に交換できる仕組みになっている。
周波数特性は10~40kHz、インピーダンスは32Ω(1kHz)。感度は111dB/mW(@1KHz)で、最大入力は100mW。