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NHKの“テレビない人へのネット配信”は'22年4月以降に
2021年10月11日 16:01
NHKの前田晃伸会長は7日、定例記者会見において、総務省から要請を受けて実施を予定している“ネット配信の社会実証”について、来年(2022年)4月以降に行なうことを明らかにした。
既報の通りNHKは、社会的役割の検証を目的に、テレビの非保有者やNHK未契約者でもメールアドレスなど連絡先情報の入力でNHKプラスが限定利用できる社会実証を検討している。
前田会長は、社会実証について「来年4月以降、実証実験を行うので、それまでに何をどう実証するか項目を詰めなければいけません。それを詰めたあとで公表するつもりですが、いま検討している最中なので、もう少しお待ちいただきたいと思います」とコメントした。
会見では、正籬副会長が“地域放送局の配信拡大”についても言及。現在NHKプラスでは、地域限定の番組が観られる「ご当地プラス」を展開しているが、今後はいくつかの拠点放送局のニュース番組なども加える予定だという。「お金も設備の準備もかかりますが、鋭意進めていて、明確になった時点で皆さんにご連絡したいと思います。『東京にいても出身地のニュースを見たい』といったご要望もありますので、それに応えて、受信料の価値の最大化に努めていきたいと思います」と話した。
また、大晦日に開催する「第72回紅白歌合戦」については、有観客で実施することが発表された。入場者数を制限したうえで、ウェブで観覧者を募る予定。会場については、NHKホールが現在改修中のため、東京国際フォーラムで実施する。放送日時は12月31日午後7時30分から午後11時45分。総合テレビ、BS4K、BS8K、ラジオ第1で放送する。