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NHKプラスをより使いやすく、未契約での視聴やTV視聴の実現へ

NHKは、ネット配信・NHKプラスで新しいサービスを実施するにあたり、「NHKインターネット活用業務実施基準」の変更を検討すると発表した。総務省から基準変更の認可が下りれば、未契約でもメールアドレスなど連絡先情報の入力で限定利用できるようにすることや、見逃し番組をテレビでも視聴できるようにするなどの改善を予定している。

NHKインターネット活用業務実施基準は、NHKが行なうインターネット活用業務の種類、内容、費用等について定めたもの。NHKは、「放送と通信の融合が進み、多様な選択肢が生まれ視聴スタイルが急速に変化する中、インターネット活用業務が果たしうる社会的役割を検証するため、期間を限って、放送番組等の提供を伴う社会実証の実施を検討しており、関連する基準を設ける」と説明。「NHKプラスをもっと便利に、使いやすく」する。

検討している新サービスとしては、新たに「仮登録」(仮称)として、利用がはじめての場合でもメールアドレスなど限定的な情報入力だけで、登録後に近い状態で使いはじめられるようにする。登録に必要な、住所・氏名など契約照合に必要な情報の入力は、仮登録の期間内に行なうことを想定しているという。

現在のNHKプラスでは、見逃し番組は、登録が済むまで静止画のみの表示に限られるが、同時配信と同様にメッセージ付きの動画を表示する。

さらに、NHKプラスの対応端末をテレビにも拡張。PC、スマホと同じように、テレビでも見逃し番組を視聴できるようにするサービスを始める。ここまで記載した新しいサービスの開始は2022年度前半を予定している。

「NHKインターネット活用業務実施基準 変更素案」については、9月1日から30日まで、NHK経営委員会のホームページで意見を募集している。今後は得られた意見を参考にして案をとりまとめ、総務省に認可申請する予定だという。

NHKのネット配信については8月27日、テレビを非保有者を対象に社会実証の実施を検討するよう、武田総務大臣が要請をしていた。