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ソニー、'21年度通期の営業利益は1兆円超の見込み
2021年10月28日 20:00
ソニーは28日、2021年度第2四半期の連結業績を発表。売上高は2兆3,694億円と、前年同期比2,642億円増、営業利益も3,185億円で同32億円プラスとなった。純利益は2,131億円で、同2,455億円のマイナス。
ゲーム&ネットワークサービス分野(G&NS分野)では、ハードウェアの売上増加やアドオンコンテンツを含む自社制作以外のゲームソフトウェア販売増などが寄与し、売上高1,388億円と、前年同期比27%の大幅増収を達成。
一方で、営業利益はPS4のハードウェア及び周辺機器の販売台数減、PS5ハードウェアの製造コストを下回る戦略的な価格設定による損失、自社制作ゲームソフトウェアの販売減少などが響き、227億円と大幅な減益となった。
エレクトロニクス・プロダクツ&ソリューション(EP&S)分野では、売上高は485億円と前年同期比9%の増収。販売台数が増加したスマートフォンの増収が寄与。営業利益も193億円大幅増益で、テレビ、デジカメカメラ、オーディオ・ビデオの製品ミックスなどが改善したという。
なお、2021年度の見通しは、売上高を400億円下方修正。販売台数の増加によるテレビの増収が寄与する見通しだが、デジタルカメラなどの販売台数減少が響くと見ている。一方で、デジタルカメラの製品ミックスの改善及びテレビの販売台数の増加や、オペレーション費用の削減などで、営業利益は200億円上方修正した。
イメージング&センシング・ソリューション分野(I&SS分野)では、売上高は288億円減収。モバイル機器向けイメージセンサーの減収、製品ミックスの悪化が響いた。営業利益は10億円減益している。一方で、2021年度の見通しは、営業利益を100億円上方修正。デジタルカメラ向けや、産業機器向けイメージセンサーの増収を見込んでいる。
音楽分野は、売上高407億円と大幅増収。音楽制作や音楽出版における増収や、有料会員制ストリーミングサービスからの収入増加などが寄与。2021年度見通しも、売上高を300億円上方修正しており、映像メディア・プラットフォームにおける増収、モバイル機器向けゲームアプリの売上増加、アニメ事業のライセンス収入増加、ストリーミングサービスなどからの収入増加による音楽出版の増収も見込む。営業利益も100億円上方修正した。
映画分野も、売上高は742億円大幅増収。メディアネットワークにおけるCrunchyroll買収による増収などが寄与。2021年度見通しも、売上高を600億円、営業利益も180億円、それぞれ上方修正している。
こうした状況を踏まえ、8月に発表した2021年度通期の連結業績の見通しも修正。売上高を2,000億円引き上げた9兆9,000億円、営業利益は600億円アップの1兆400億円、純利益も300億円アップの7,300億円と、それぞれ上方修正した。